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イッタイゼンタイ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2013/04/22 |
JAN | 9784198635954 |
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イッタイゼンタイ
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商品レビュー
2.8
9件のお客様レビュー
「なおす」という言葉が持つ相反する意味を軸に、ものをなおす男の側と、男をなおす女の側との隠されたバトルのように進むストーリー。ひたひたと背筋の寒さと悲しみが漂っています。「遠くの街で犬の吠える」という言葉が本筋と関係なさげに出てきましたが、同名の長編であの人物が耳をそばだてていた...
「なおす」という言葉が持つ相反する意味を軸に、ものをなおす男の側と、男をなおす女の側との隠されたバトルのように進むストーリー。ひたひたと背筋の寒さと悲しみが漂っています。「遠くの街で犬の吠える」という言葉が本筋と関係なさげに出てきましたが、同名の長編であの人物が耳をそばだてていたものとの関わりが気になりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「なおし」の衝動に突き動かされる男達とその男をなおそうと企む工場で「つくる」女達。 予想以上にふわふわしていて、掴みどころのない物語だったと言わざるを得ない。 月舟町の2冊にも、その片鱗はあったけれど、あちらが「どこかにありそうでどこにもなさそうな町」くらいの浮つき加減なのに対し、ここまで独創的な世界観になってくると馴染むのに時間を要してしまう。 村上春樹くらいその道を究めていると、それはそれなのだが、正直、この著者はもう少し地に足着いた物語の方が魅力的。 らしくなさと、ちょっと試み的な要素を感じたので、なんとなく、伊坂幸太郎の『あるキング』を思い出してしまった。 それでも終始なおす男達の連作短編集かと思いかけたところ、後半に入って全体像が見え始めると、その不思議な展開に引き込まれていく。 結局なんなのか良くわからないのだが、その流れ、世界感を楽しむ系の本てありますよね。
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物を直すのが好きな男たちの話から始まり、男たちをなおす女たちが出てきて、殺すこと壊すことと視点がぐるぐるしている内に膨れ上がり破滅的な印象。 吉田先生にしては退廃的で世俗的な世界でした。
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