1,800円以上の注文で送料無料

憲法九条の軍事戦略 平凡社新書679
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 新書

憲法九条の軍事戦略 平凡社新書679

松竹伸幸【著】

追加する に追加する

憲法九条の軍事戦略 平凡社新書679

定価 ¥836

220 定価より616円(73%)おトク

獲得ポイント2P

在庫わずか ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

10/3(木)~10/8(火)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 2013/04/17
JAN 9784582856798

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

10/3(木)~10/8(火)

憲法九条の軍事戦略

¥220

在庫わずか
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/06/27

日本には憲法9条がある。世の中には憲法9条改定の流れと、9条を変えずに守ろうとする両派の対立が存在し、両派の意見をベースとする書籍や評論も多く存在する。前者であれば自衛隊の存在意義や海外の支援活動を活発化し、国際的に協調路線を取るような意見が多く、後者は日本が太平洋戦争から立ち直...

日本には憲法9条がある。世の中には憲法9条改定の流れと、9条を変えずに守ろうとする両派の対立が存在し、両派の意見をベースとする書籍や評論も多く存在する。前者であれば自衛隊の存在意義や海外の支援活動を活発化し、国際的に協調路線を取るような意見が多く、後者は日本が太平洋戦争から立ち直り、現在もなお平和を維持している根拠を9条に求める。その様な書籍は多く読んできたが、9条をベースに戦略を持つべきとする内容は珍しい。 戦後日本はアメリカの描く対ソ連戦略に巻き込まれ、自主性のない戦略をとってきた。独自の軍事戦略がない事は、単なるアメリカ任せの楽観的な考え方だと言えるし、アメリカにも随分と振り回されてきた。アメリカのアフガン攻撃、911対テロ戦争、台中国体制にも自動的に組み込まれてきた。 民主党政権時に尖閣近海で自衛艦が衝突される事件があり、その後の自民党や維新の会は益々日米同盟を基軸とする安全保障=アメリカ抑止力ありきの戦略にそれまで以上に固執する様になった。それらを筆者は「安保抑止戦略」と呼んでいる。本書はアメリカ抑止力頼みの戦略から、世界に名だたる憲法9条をベースとした「9条の軍事戦略」を考える一冊である。 まずは9条の基本的な説明からスタートするが、自衛権発動の三要件(わが国に対する緊迫不正の侵害があること、この場合に他に適当な手段がないこと及び必要最低限度の実力行使にとどまるべきこと)を確認した上で、本格的な日本の軍事戦略を考察していく。ただ、憲法9条がほぼ国際法と同じ事を言っており、それ程世界で言われている事と変わらないことも注意する。9条に独特なのは、戦力と装備を必要最低限にすると明記した事、集団的自衛権を否定した事の2点である。また、国連憲章は集団的自衛権を全ての加盟国の権利として認めだが、9条は否定した。これが前述した改定の動きにも繋がっている。 再三述べたようにアメリカは日本に対して相互の利益が対立するような交渉シーンでは、これまでも安全保障条約を盾にし、日本側に妥協させる戦術を使ってきた。だからこそ、9条に基づく日本の姿勢=軍事戦略の必要性を強く主張する。 9条の特徴を活かす事で、各国の武器兵器削減の交渉の先頭に立つことができ、紛争における和平交渉などにも積極的に介入する、それが戦後一度も敵に対して銃口を向けたことのない日本だけが取れる立場であるという。確かに平和維持活動を展開し、災害の多い我が国でも輝かしい成果を挙げてきた自衛隊に相応しい戦略ではないだろうか。これまでに各国が批准してきた国際的な武器削減に向けたルールづくりなどにも、我が国は積極的に意見を出せた。それはそもそも核にとどまらず、武器保有や売買自体を否定もしくは最小限とする9条の理念に基づいている事が大きく影響している。世界から見た日本も戦争を否定し平和を固持しながら経済的に成功をおさめた実績があるからだ。 この様に互いが武器を持って抑止を図るよりも、よほど双方の利益のために手を取り合う事が重要だと本書は繰り返し述べる。それが9条の軍事戦略なのである。ある意味理想にも聞こえるし、せかいが一斉にその方向に向かうというのはあまりにも楽観的すぎると感じるだろう。だがそこに至るまでの具体的なプロセスまで踏み込んだ記述となっており、実現できる様な期待感も持てる。 アメリカ抑止力頼みの「安保抑止戦略」では、何ひとつ自国の意見や主張が出来ず、する事を避けざるを得ない日本がとってきた戦略だ。そこから脱却する為には、わが国自身の考え・戦略を持ち、それを明示した上でアメリカ含む諸外国と交渉していくべきだ。それこそ国家の利益・安全・将来に繋がっていくと筆者は信じる。

Posted by ブクログ

2017/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2013年刊。本書は所謂9条堅持を前提に、現代の国際社会にていかに安全保障を図っていくか、これを模索する書である。まぁ本書叙述の処方箋で十分だとは、残念ながら言いにくい。が、銃を他国の人間に向けないで70年経過したこと自体が他国の信頼感を勝ち取り、国際社会における特異な立ち位置を確保しうる。脳にハッと気づかせる発想の転換を経て物事を眺めるのは、不可欠な思惟活動だ。第2は①報道されない、国連での日本の活動と②自衛権や9条の国際公法的な観点からの解説がある点だ。さらに集団的自衛権の発動と目される過去例が列挙。 ところが、その実は、ハンガリー動乱時やアフガン侵攻時のソ連、ニカラグア侵略やベトナム戦争介入時の米国などであり、とても自衛権発動と解せないケース(むしろ侵略に相当しよう)が目白押し。そもそも改憲派がさも外交軍事戦略を持っているかの如き点に対する、「いや、その実は大したことはないよ」というのは全くその通りで、ゆえに、従前の日本の様々な主張が多くの国の共感を得ていると聞かず、日本の国連常任理事国入りの主張に、国連加盟各国の支持が広がらない(結局、米国べったりの票を増やすだけ)こともその証左か。 現代世界が何のルールもない弱肉強食だけの世界と見るのは不正確で、国連が定めたルール、あるいは慣習法で形成された国際公法と呼ばれるルールの元にある(でなければ、領海・領空も定められず、排他的経済水域も同様)。自衛権の内実もそのルールの一に相当するという実に当たり前のことに気付かされた一書である。PS.国際公法。

Posted by ブクログ

2015/10/29

読んでは見たもののこの人の言葉はいくら文章を読んでも入って来なかった。あまりにも楽観論な感じがするからだろうか?あまり関心しない内容であった。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品