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ヴォイセズ/ヴァニーユ/太陽の涙 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2013/04/06 |
JAN | 9784309412146 |
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ヴォイセズ/ヴァニーユ/太陽の涙
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ヴォイセズ/ヴァニーユ/太陽の涙
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「ヴォイセズ」、航空管制塔に勤める女と盲目の男の恋愛の話。女は突如耳の聞こえが悪くなり、仕事に支障を来すようになる。それも単純に聞こえにくいとかではなく、すべての音が同じようにダイレクトに感じられ、ようは脳がうまく必要な音を選別してくれないようなとてもやっかいな症状。そんななか山...
「ヴォイセズ」、航空管制塔に勤める女と盲目の男の恋愛の話。女は突如耳の聞こえが悪くなり、仕事に支障を来すようになる。それも単純に聞こえにくいとかではなく、すべての音が同じようにダイレクトに感じられ、ようは脳がうまく必要な音を選別してくれないようなとてもやっかいな症状。そんななか山彦と出会い、すぐに恋愛が始まる。恋愛にまつわる一般的な云々を極力排した状態で、お互いの身体性に焦点を置いた描写が特異に感じられるけれど、自分が人を好きになる感覚に近い気がした。山彦が語った養護学校での経験で、目の見えない山彦は白い大きな犬がわからない。右脳が欠如した彼はわかってもらおうと精一杯説明するけれどついに言葉は伝わらない。画用紙か何かに書いたその犬をその級友は切り取って山彦の身体に巻きつけてわかってもらおうとする。山彦が涙を流す、という部分がすごく印象深い。 赤坂真理さんの言葉と身体をつなぐ緻密な描写は中毒しますね。よくいう、言葉にならない感情を言葉にならないのなら体で、という感じ。
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感覚的、というよりも官能的、という表現のほうがこの著者にはふさわしい気がする。 声、指先、傷口、つまり聴覚と触覚と痛覚を突き詰めて、突き詰めて、突き詰めて、 感覚を一つ一つの構成要素に分解して、今度は「言葉」をもってそれを組み直していくみたいな作業だ。 肉感的なのにメカニカルさを...
感覚的、というよりも官能的、という表現のほうがこの著者にはふさわしい気がする。 声、指先、傷口、つまり聴覚と触覚と痛覚を突き詰めて、突き詰めて、突き詰めて、 感覚を一つ一つの構成要素に分解して、今度は「言葉」をもってそれを組み直していくみたいな作業だ。 肉感的なのにメカニカルさを感じるのは、人間の感覚、もしくは肉体そのものを、そうやって捉えているからなのだろうか。 官能のゲシュタルト崩壊。 ブラックボックスとしての肉体。
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『ヴォイセズ』と『ヴァニーユ』が印象的だった。共通点は身体的欠落。性的描写が多い。作品を理解するには赤坂さんの作品をもっと読んだほうが良さそうだ。感覚的なものを大切にされる作家さんなのかなと感じた。
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