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歴史読み 枕草子 清少納言の挑戦状
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歴史読み 枕草子 清少納言の挑戦状

赤間恵都子【著】

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歴史読み 枕草子 清少納言の挑戦状

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 三省堂
発売年月日 2013/04/01
JAN 9784385364063

歴史読み 枕草子

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商品レビュー

4

5件のお客様レビュー

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2024/04/14

日記章段を時系列で読みながら、史実を重ねることによって、枕草子の執筆意図を推理する。 枕草子は、自家の没落という悲劇にもめげることなく、毅然と明るく振る舞う定子、自らの人生に誇りを持って生き抜いた定子、その姿を書き残し、そのような女性に仕えたことの誇りを語った。

Posted by ブクログ

2018/10/10

「枕草子」は有名ですが、タイトルの意味は謎です。また、語られる宮廷生活は時系列に並んでおらず、シャッフルされていますが、その意図は謎です。本書では、時系列に並べ替えて「枕草子」の背景で起こった、定子と実家の繁栄と凋落の物語をわかりやすく歴史読みしてくれます。一度、通読して、清少納...

「枕草子」は有名ですが、タイトルの意味は謎です。また、語られる宮廷生活は時系列に並んでおらず、シャッフルされていますが、その意図は謎です。本書では、時系列に並べ替えて「枕草子」の背景で起こった、定子と実家の繁栄と凋落の物語をわかりやすく歴史読みしてくれます。一度、通読して、清少納言が仕掛けた謎を、少しでも解いてみたいですね。

Posted by ブクログ

2015/09/22

一見筆に任せて書かれたような枕草子には、実は精緻な構成と心情、考察が隠れている。俗にいう日記的な章段は、特に、史実との突き合わせがしやすいので、時系列順に書かれている内容を整理すると読み方に新しい解釈や見解が生まれてくるという提言をしている本書。 枕草子というと、清少納言ナマイ...

一見筆に任せて書かれたような枕草子には、実は精緻な構成と心情、考察が隠れている。俗にいう日記的な章段は、特に、史実との突き合わせがしやすいので、時系列順に書かれている内容を整理すると読み方に新しい解釈や見解が生まれてくるという提言をしている本書。 枕草子というと、清少納言ナマイキ。 自慢たらしい非現実女の脳天気に明るい作品。 VS 慎ましやかで控えめな才女紫式部の源氏物語。 みたいな、感情論的な解釈がされがちだったけれど本書の目線は極めて冷静で、温厚。 清少納言って、ばかではないし ましてやタダの自慢屋ではない。 そんな女性が定子中宮のスポークスマンなわけがないのであって…。最近は三巻本という写本だけじゃなく、能因本という写本も原典として研究の対象にクローズアップされたり、この本のような新しい視線で枕草子を読む試みが出てきて、嬉しい限り。しかもこの本、語り口がやわらかでわかりやすい。 古典の解説書だから小難しいのかなという心配はなく最新の研究成果が、ちゃんと反映されて整理され、古典の専門家でなくても理解できるように纏めてある。ごく普通の読者の方が、「じゃあ枕草子を読もうかな。」とお考えになるのもいいし、ゼミなどで私と同じように勉強なさる方が、手始めにお読みになるもいい。 この著者のお作には、他の出版社から同様のテーマの専門書が既に上梓されているから、枕草子という古典を研究する基礎知識はもう押さえておられる方なら、その本に進まれるのもいいと思う。逆に言うと、「そんな専門知識ないけど、枕草子ってどんな本なのか?」から、もう一度説明がほしいという方には、すごく親切である。 巻末の資料は、とても良くまとまっていて分かりやすいので、大学の授業の予習にはぴったり。きっと興味さえ湧けば原典を読みたくなる本だと思う。私には易しかったので、星3つ。本としてはもう一個付けたいところ。

Posted by ブクログ