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帆船日本丸・海王丸を知る 航海訓練所シリーズ
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帆船日本丸・海王丸を知る 航海訓練所シリーズ

航海訓練所(編著)

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帆船日本丸・海王丸を知る 航海訓練所シリーズ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 成山堂書店
発売年月日 2013/03/28
JAN 9784425414314

帆船日本丸・海王丸を知る

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2014/08/31

私が製作中のチャールズ・モルガンも、ようやくリギングの段階となってきた。模型では帆装はしないつもりだが、モデルシップウェーの図面は帆装・リギングが詳しい。リギング作業に入る前にやったことは二つある。その一つ目はキットの図面にあるビレイピン・プランの部 分をコピーしてベニヤ板に張り...

私が製作中のチャールズ・モルガンも、ようやくリギングの段階となってきた。模型では帆装はしないつもりだが、モデルシップウェーの図面は帆装・リギングが詳しい。リギング作業に入る前にやったことは二つある。その一つ目はキットの図面にあるビレイピン・プランの部 分をコピーしてベニヤ板に張り付けたこと。 リギング作業では常にこの板を横に置き、どのリギングに取り組んでいるのか一つ一つ確認モデルシップウェーの帆装・リギング図面しながら進めることになる。このやり方は、帆やヤードを操作するための動策の名称を正しく理解し、また後々ロープが絡んだり作業が混乱しないようにするための工夫で、父から教わったやり方だ。二つ目が、書棚から「帆船日本丸・海王丸を知る」の本 を取り出してきて読み直したことだ。 本書は航海訓練所のテキストを市販化したとカバーに記載されている。マスト、帆、ロープの詳細な図解に加えて、英語での表記は特に英語図面を理解する際の参考となる。この本の構成は、1.帆走理論、2.帆船操船法、3.日本丸及び海王丸の帆装艤装、4.操帆作業、5.航海当直、6.緊急操船法、7.荒天避泊及びその限界、8.荒天遭遇例、9.帆装艤装の保存手入れ、10.付図、11.その他、用語集、索引となっている。 私が特に参考とするのは、帆及び動索と、動索配列及び経路の解説の箇所である。本書の良いところは、動索の種類を英語で示し、かつ何をするかを言葉の解説に留まらず、イラストを含めて具体的に示しているところにある。例えば、ハリヤードではhalyard(halliard):帆又はyardを引き上げる動策、シートではsheet:帆のclew部に取り付けられ、展帆時に張り込む動策、といった具合で、clewline,downhaul, buntline, brail, tripping line, tackと解説が続く。 次に横帆と動策の関係が、帆構造と名称が英語で示され、展帆、縮帆の時に、それぞれどの動策を引くのか、どの動索を伸ばすのか一つ一つ解説してある。縦帆と動策も同様で、スパンカーなどは、スターボードサイドから見た場合と、ポートサイドから見た場合の二つのケースを、展帆、縮帆それぞれのイラストで解説している。 また、動索配列では、基本的なルールが記載されている。例えばUpper–After:一つの帆について同じ種類の動策は、上方の帆のものほど船尾側または外側に配置されている、Outer–After:一つの帆について、同じ種類の動策は外側のものが船尾側又は外側に配置されている、Halyard,Downhaulは左右交互:横帆及び縦帆のhalyardは両舷のpin railに左右交互に配置されている、stays’l (Jibを含む)のdownhaulは船尾線中央を境に左右交互に配置されている、といった解説である。Belaying pin配置の 記憶法も2例ほど紹介されている。メインマストを例に、Fife Railの配置や、Belaying Pin配置の基準例、また動策の経路もBraceの経路を具体的にイラストで示している。こういうルールを知ることで操船の知識が深まり、また作業の効率が上がることが期待できるかと思う。 さらに、本書を通じて感じたことを二つほど紹介したい。 日本丸、海王丸ともに、横帆18枚、縦帆18枚で、展帆、絞帆の順序が解説されている。展帆では、各帆に順番を示す番号がついたイラストがある。船首側のものから同一マストについては下方のものから先に着手するが、前方の見通しを最後まで確保するため、あるいはyardを旋回するのに不都合なので、Courseは最後に展帆するのが一般的。絞帆の場合は、船尾側のものから、同一マストについては上方のものから着手するが、Courseについては展帆時と同じ理由から最初に縮帆するとの解説。この解説だけでも帆船のルールは実に合理的にできていると感じる。 登檣礼実施要領も付図の中にあり読んでいて楽しい。「ごきげんよう」を3回行う、動作として「リーダーの語尾が消えたころに、一斉に「ごきげんよう」を発生し、「よう」の発生と同時に腕をサッと右斜め上方に伸ばす。発生が止んだら一斉に素早く帽子を左胸に戻す、そして帽子の落下に注意との記述もある。登檣礼の場面の写真も掲載されており、実にカッコいい。 なお、日本丸と海王丸の艤装と帆装について、より詳しい和文英文名称などは、橋本進氏編「帆船図説」(海文堂、1979年1月初版)、また日本丸の写真については、(財)帆船日本丸記念財団が発行している「帆船日本丸」(1986年3月)が参考となるだろう。

Posted by ブクログ

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