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NHKさかのぼり日本史 外交篇(7) なぜ、足利将軍家は中華皇帝に「朝貢」したのか-室町“日本国王"と勘合貿易
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2013/03/30 |
JAN | 9784140815670 |
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NHKさかのぼり日本史 外交篇(7)
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NHKさかのぼり日本史 外交篇(7)
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当時の日本政府は自ら通貨を発行していなかった。朝廷に通貨を発行する力はなく、幕府も朝廷に代わって通貨を発行するほどの役割はなかった。貨幣を得るためには中国と貿易する必要があった。故に足利義満も勘合貿易を行った。自ら貨幣を発行するようになった江戸幕府が「鎖国」を進めたことも貨幣の面...
当時の日本政府は自ら通貨を発行していなかった。朝廷に通貨を発行する力はなく、幕府も朝廷に代わって通貨を発行するほどの役割はなかった。貨幣を得るためには中国と貿易する必要があった。故に足利義満も勘合貿易を行った。自ら貨幣を発行するようになった江戸幕府が「鎖国」を進めたことも貨幣の面から説明できる。
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NHKで放送していた「さかのぼり日本史外交編」の四回分をまとめた本。足利義政による勘合貿易の再開、足利義満による対明勘合貿易開始の外交交渉、南朝側の懐良親王と義満の「日本国王」号争奪戦、プレ勘合貿易としての南北朝時代に派遣された天龍寺造営料唐船といった、室町時代における対中貿易に...
NHKで放送していた「さかのぼり日本史外交編」の四回分をまとめた本。足利義政による勘合貿易の再開、足利義満による対明勘合貿易開始の外交交渉、南朝側の懐良親王と義満の「日本国王」号争奪戦、プレ勘合貿易としての南北朝時代に派遣された天龍寺造営料唐船といった、室町時代における対中貿易について、年代を逆順にして書かれている。特に足利義政と足利義満の対外貿易についての章が興味深かった。 所謂、「勘合」について 日明勘合貿易における「勘合」とは、捺印した紙を半分に切り分けた「割符」のようなものでなければ、ハンコ自体を折半した「半印」のごときものでもなく、双方の紙に掛かるように捺印と墨書をするという、割印割書を施した勘合料紙だったようである。勘合はそれぞれの歴代皇帝ごとに100枚ずつ下賜されており、財政難の足利義政時代の室町幕府は勘合礼銭獲得のために、「勘合」を守護大名や寺社勢力に売りつけてばら撒いていた。それが外交権の分散となり、足利将軍家の外交権が弱まる原因になったという。 足利義満の勘合貿易外交について 通説によると「満済准后日記」を根拠として、「『日本国王』候補者たる義満が『衆人環境』のもとで明使接見儀礼を印象づけて、自身が『日本国王』に冊封されようとしていること、つまり自身の権威の保証を天皇ではなく明皇帝に求めようとした』と論じられているが、新史料である「宋朝僧棒返牒記」によれば、斯波義将といった幕閣たちは当日参加しておらず、幕府の外交活動を一手に引き受けることになる京都五山の禅僧すら顔を見せていない。参加者は、普段から北山殿で行われている法会に集う義満の寵臣たちに限られていた。この事から、義満の接見儀礼は、内輪の儀礼なのであり、「義満が明使接見儀礼を内外に喧伝した」という認識は過大評価されているようである。(P.96) また当日の義満の接見儀礼に関しては、義満が国書より北側つまり高位にあったこと、通常の拝礼が五回と規定されている処を三回と簡略化されている、義満が国書に直接手を触れて詔書を覗き見ていることなどから、当時の明の外交儀礼規定から大きく逸脱しており、義満が、かなり尊大な失礼な態度であったようである。よく世評で言われるような「義満は、明使に対して、慇懃な態度を取って土下座外交を行った」とする言説は誤りのようだ。 室町時代の対明外交を扱った本として、とても詳細で勉強になった。同じ筆者の「中華幻想」(勉誠出版)、「中世日本の国際関係」(吉川弘文館)といった専門書の内容を一般向けに伝えた内容となっている。室町時代における足利将軍家の外交を知るには、まず最初に読む事を激しくオススメする。廉価でこれだけの内容を読めるのはすごい。講談社や筑摩書房辺りで文庫化してくれるとありがたい。 評点 8.5点 / 10点
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考えてみると、室町時代を正面から取り上げた歴史書を読むのは初めてである。 幕末や明治、大正や昭和戦前期の歴史書や研究書は数多く、少なくない数を読んではいるが、この時代には全く馴染みがない。 時代小説すら数少ないこの時代を、1冊の本としてとりあげるなら、もう少し読みやすい切り口はな...
考えてみると、室町時代を正面から取り上げた歴史書を読むのは初めてである。 幕末や明治、大正や昭和戦前期の歴史書や研究書は数多く、少なくない数を読んではいるが、この時代には全く馴染みがない。 時代小説すら数少ないこの時代を、1冊の本としてとりあげるなら、もう少し読みやすい切り口はないものかとため息をついた。 素人には読み続けることが困難な本である。
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