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卒業式の歴史学 講談社選書メチエ546
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/03/13 |
JAN | 9784062585491 |
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卒業式の歴史学
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卒業式の歴史学
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
なぜ卒業式をやるのか。礼のタイミングを合わせる意味なんてあるのか。歴史学はなんの役に立つのか。疑問に思う方は必読。
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先日、娘の卒業式に参列してきた。 ベタである。細かい部分で改善したほうがよいのでは、というところもたくさんある。だが、みんな一生にそう何度もないし、結婚式と違ってカネを出しているお客さんでもない(から、もっとカネがとれるような変化もない)し、そうしてベタのまま、この先も行くんだ...
先日、娘の卒業式に参列してきた。 ベタである。細かい部分で改善したほうがよいのでは、というところもたくさんある。だが、みんな一生にそう何度もないし、結婚式と違ってカネを出しているお客さんでもない(から、もっとカネがとれるような変化もない)し、そうしてベタのまま、この先も行くんだろうなあと感じた。 いつからベタなんだろう。探してみたらこの本があった。 学校は個の涙が許されない場所だ。だが卒業式という場所は、共同化の涙が前提となる。私は卒業式でも泣かない、泣いたことがない、などという言葉も、卒業式は泣くものだという観念の証左になってしまう。 儀式は儀式の為ならず。平素があるからこその儀式である。「みんな」という謎の集団による協同一致の精神の涵養から、感情教育、という、それってまとめて行う必要あるの的なものに突入していく。やがて人格とか品性まで求め出す。 「みんな」がまとめて悲しんだり喜んだり、というのは本当に「みんな」にいいことか? けれど、先に挙げたような疑問は、儀式の正当性を揺るがすことになる。儀式が儀式であるかぎり、無意味なことだったのだ。 僕が学校という場を嫌っていた理由が凝縮されている。とはいえ、そういう「共同体」の構成プロセスのディテールがなかなか面白く、気持ち悪さと興味深さを共に愉しんだ。
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日本の卒業式=日本特有の感情文化。いわば「感情の慣行」と「感情の共同体」の形成。なるほど。そういうまとめ方があったか。もともと近代国家の威信顕示のために軍隊の身分昇格の儀礼として始まった卒業式。そこから大学→下等学校への普及していった。当初は卒業証書授与のための儀式でしかすぎなか...
日本の卒業式=日本特有の感情文化。いわば「感情の慣行」と「感情の共同体」の形成。なるほど。そういうまとめ方があったか。もともと近代国家の威信顕示のために軍隊の身分昇格の儀礼として始まった卒業式。そこから大学→下等学校への普及していった。当初は卒業証書授与のための儀式でしかすぎなかったが、そこはさすが日本、和の感情文化とも呼ぶべき要素をうまく取り込んで今のスタイルへと変わっていく。こういうところってはやり日本の美しさの一つじゃないだろうか。
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