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小川未明童話集 ハルキ文庫
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小川未明童話集 ハルキ文庫

小川未明【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所
発売年月日 2013/03/15
JAN 9784758437233

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商品レビュー

4.2

13件のお客様レビュー

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2024/08/31

大事にゆっくり読みたいと思える童話集でした。 私の脳内では女性が静かなトーンで朗読してくれている感じ。 『赤いろうそくと人魚』がとても良かったので、童話集を図書館で見つけ借りてきました。(この童話集の中にも赤いろうそくと〜のお話が含まれていました) まだ続きそうなのにプツッと終わ...

大事にゆっくり読みたいと思える童話集でした。 私の脳内では女性が静かなトーンで朗読してくれている感じ。 『赤いろうそくと人魚』がとても良かったので、童話集を図書館で見つけ借りてきました。(この童話集の中にも赤いろうそくと〜のお話が含まれていました) まだ続きそうなのにプツッと終わってしまう話お話もありましたが、全体的に幻想的で読み終わっても余韻が感じられました。 23篇ありましたが、中でもこれらが心に残りました。 『小さい針の音』 寂しい田舎で教師をしていた青年が子どもたちから懐中時計を贈られ愛用するも都会で出世していくうちにその懐中時計を手放し、高級時計を次々に買い替えてしまうが、どの時計も時間がズレてしまう・・・。 『殿さまの茶わん』 ある有名な陶器師のもとに役人が殿さまに献上する茶碗を特注し、薄くて軽い茶碗を作り上げた。殿様がその茶碗を使用するようになるも、茶碗が薄いため手が焼けるような熱さを感じるのだが・・・。

Posted by ブクログ

2024/04/18

小川未明の、『青いランプ』というお話の表現が好きだったのが、童話集を手に取ったきっかけ。 小川未明の童話は、世の中の冷たさや残酷さを忠実に描いていて、「めでたしめでたし」というものではない。だけどそれは、未明が世の中を隅々まで見ていて、貧しい人や立場の弱い人々のことも見捨てない...

小川未明の、『青いランプ』というお話の表現が好きだったのが、童話集を手に取ったきっかけ。 小川未明の童話は、世の中の冷たさや残酷さを忠実に描いていて、「めでたしめでたし」というものではない。だけどそれは、未明が世の中を隅々まで見ていて、貧しい人や立場の弱い人々のことも見捨てない人だからなのだと思った。 それだからか、救われない話でありながらも物語全体にやさしい雰囲気が漂っているように感じられるのかもしれない。 自身も貧しかったり、幼い子どもを2人も見送っている経験があるそうで、その背景が色濃いのだなあ。 童話を読んだのは久しぶりで、ですます調の文体を読むのが、子供の頃に戻ったようで嬉しかった。 金の輪、赤いろうそくと人魚、はてしなき世界、月夜と眼鏡、月とあざらし、負傷した線路と月、小さい針の音 が好きだった。 タイトルからもわかるように、未明の童話には度々 月が登場していて、どの話の月もすごくやさしい。その月のやさしさが とても好きだった。 『はてしなき世界』は特に好きで、登場する少年の世界を見る目がとても美しくて、細々とした、みんなが目もくれずに通り過ぎていってしまうものに対してまで心を動かす感性は、私も持ち続けていたいと思った。 批判的で物事を見る目が鋭い童話はとても新鮮で楽しめた。また別の童話作品も読んでみたい。

Posted by ブクログ

2023/06/30

隙間時間に少しずつ読んでいたので、やっと読み終わった。 文体のせいもあるかもしれないが、むかしむかしあるところに、的な、民話というか。こんなことがありました、と提示して、それをあなたはどう感じますか?と読者に問いかけるような、と言っても、決して強くどう?と訴えるというのではなく...

隙間時間に少しずつ読んでいたので、やっと読み終わった。 文体のせいもあるかもしれないが、むかしむかしあるところに、的な、民話というか。こんなことがありました、と提示して、それをあなたはどう感じますか?と読者に問いかけるような、と言っても、決して強くどう?と訴えるというのではなく、差し出すだけというか。 解説を読むと、いろんな時期に書かれたものが集められているので、いろんな作品が一気に読めてよい。 どうしても、暗くてひどい話がつらい話が目に付く、え、これで終わり?というものもある。社会批判が強いものもある。(最近読み終わった星新一のショートショートを思い出す) 客観的な視点でいろいろな世界(国際的なということではなく)が描かれている。(少し前に読み終わった『絵のない絵本』を思い出す) 森絵都さんのエッセイがついていて(忘れてた?or知らなかった?)、得した気分。(もちろん最近読み終わった『みかづき』を思い出す)

Posted by ブクログ

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