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彼は死者の声を聞く ショコラ文庫
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彼は死者の声を聞く ショコラ文庫

佐田三季【著】

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彼は死者の声を聞く ショコラ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 心交社
発売年月日 2013/03/11
JAN 9784778114404

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商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2021/01/19

嫉妬、世間体、差別意識や劣等感…。 人間の持つ負の感情が描かれていて、自分に照らし合わせてもいろいろ考えさせられる作品です。 斎木の母親のようにはなりたくなくて、できれば志奈子のようにおおらかで強くありたいと思うけど、ふとした瞬間に負の感情に負けてしまうのもまた人間なんだろうな、...

嫉妬、世間体、差別意識や劣等感…。 人間の持つ負の感情が描かれていて、自分に照らし合わせてもいろいろ考えさせられる作品です。 斎木の母親のようにはなりたくなくて、できれば志奈子のようにおおらかで強くありたいと思うけど、ふとした瞬間に負の感情に負けてしまうのもまた人間なんだろうな、とも思う これ確かにボーイズがラブしてるんですけど、でもBLというジャンルを超えて、複雑な人間模様や心理を描いた作品のような気がします。

Posted by ブクログ

2016/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幼なじみの攻めと知的な障害がある姉の絵の才能に嫉妬し歪んでしまった受け。 BLとして読まなければ面白かったと思う。受けが全く愛されキャラとして描かれてないから…。死者の姿が見える受け。自分のせいで姉が亡くなっているのに、利己的で、ずるい生き方を続けているのが共感できなかった。 色の名前を淡々と言葉にしているシーンが印象的だった。

Posted by ブクログ

2014/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手に取った分厚さに思わず怯み積ん読してましたが、 勢いで佐田さん作品3冊目。 今回も凄まじい執着攻でした……というか、この執着攻は もう佐田さんデフォなんでしょうか。 読んだ作品が全て同じ傾向だったので、正直食傷気味 というか、またこのパターン?? という気持ちではありましたが、悔しいかな読み 始めるとあっという間に惹き込まれてしまいます。 内容はもうとにかく重い。 知的障がいでありながら類い希なる画才のある双子の 姉を持ち、隣家の幼なじみもまた天才的な画才を持つ。 そんな受は健康体だけれども画才はなく、プロの画家 であり絵画教室を開く父は才能のある姉と幼なじみ である攻ばかりを溺愛。 そして母もまた姉にばかり愛情を向け、寂しい気持ち を抱えながら受は姉と攻に対して激しく嫉妬する。 姉を疎ましく思うあまり、とんでもない過ちを犯して しまった受は、自分を取り巻く環境の全てに苦悩し 逃げるように東京で生活をしてたんですが、なんか もうこの受の環境が完全に蟹工船状態でBLではない。 再会した攻からは過去のことや学歴詐称を引き合いに 脅迫され関係を持つんですが、今回も同じ展開。 ステレオタイプの攻で、同じように受が毛嫌いし 拒絶しまくりでも最後にはほだされる、という流れ なんですけど、評価を高くしたのはBLを抜きにした 部分に凄く共感したから。 就職難や過酷労働、才能の限界に、嫉妬や羨望と いったどす黒い感情に振り回される人間。 そして障がいを持った家族をとりまく環境。 決してきれい事でなく、目を背けたい部分をガンガン ついてくるお話に胸が痛みます。 そしてラストが個人的にとても好きでした。 過去の姉と攻の日常のワンシーンを、受が攻と一緒に その場面を再現するかのように演じる。 とても美しく、映画の中のようで、透明な光がキラキラ と降り注ぐようなあたたかいものを感じました。 霊としてそばにいた姉が消えていくシーンは、涙なし には読めませんでした。

Posted by ブクログ

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