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グローバリゼーション、社会変動と大学 シリーズ大学1
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2013/03/16 |
JAN | 9784000286114 |
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グローバリゼーション、社会変動と大学
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商品レビュー
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資本・情報・労働力が国境を越えて移動ずるグローバリゼーションという現象。この現象は大学のあり方に根底から揺さぶりをかけている。グローバリゼーションを引き起こす要因はいくつかあるが、特に大学に変容を強いる要因としては、新自由主義の経済政策、ICT(デジタル・メディア)の発展であろう。 新自由主義の観点からみると、「小さな政府」による国家からの補助の縮小、「市場競争原理の導入」による、大学教育の商品化、教育の質の向上・経営の効率化の要求が顕著となっている。ICTの発展の観点からみると、MOOCsの勃興が大きい。これは大学教育方法が変容するのみならず、学位授与機関としての大学の存在を不要とする論理すら内包しているからである。すなわち、大学が「工場」のように、学生に付加価値をつける場と考えた場合に、現在は「どのような知識・技能がみについているか」が求められるのであって、学位という包括的・抽象的な保証の役割は相対的に小さくなっているからである。 また、これまで使われてきた「国際化」は、内発的な指向という印象を持つが、一方の「グローバリゼーション」は外発的な圧力という印象が拭えない。英米に端を発した新自由主義の流れに世界が巻き込まれる現象―グローバリゼーション―は、「富める者(国)はますます富み、奪われる者(国)はますます奪われる」という結果を招く。日本の大学が、この現象の中で勝者になることは容易ではない。ましてや、学習時間がアメリカの1/3しかな い学生を抱えている以上、尚更である。大学教育の包括的・抜本的な改革が求められる。 この点から、この著書は、限られてはいるがいくつかの有益な示唆を提供している。ただし、内容的には6本の論文を集めたもので、大衆向けとはいえず、大学関係者や高等教育問題に深い関心を持つ者に限られるように思う。
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昨今新聞等をも賑わせている「グローバル人材」「グローバルリゼーションと大学」「国際共通語としての英語」などについて、意外にスルーされて来た「で、そもそもそれって何なの?」ということを問い直すところから始めており、一部荒削りな議論も見受けられるけど各章の執筆者の熱さが伝わってくる印...
昨今新聞等をも賑わせている「グローバル人材」「グローバルリゼーションと大学」「国際共通語としての英語」などについて、意外にスルーされて来た「で、そもそもそれって何なの?」ということを問い直すところから始めており、一部荒削りな議論も見受けられるけど各章の執筆者の熱さが伝わってくる印象を受ける。 ちょっと難しい面があるかもしれないけど、そういう意味合いも含めて大学人よりむしろ一般市民に読んで欲しい本かな。
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