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集合知とは何か ネット時代の「知」のゆくえ 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2013/02/23 |
JAN | 9784121022035 |
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集合知とは何か
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商品レビュー
3.8
38件のお客様レビュー
(「BOOK」データベースより) インターネットの普及以来、アカデミズムの中核を成してきた専門知が凋落する中で、集合知が注目を集めている。このネット上に出現した多数のアマチュアによる知の集積は、いかなる可能性をもち、社会をどのように変えようとしているのか。基礎情報学を中軸に据え、...
(「BOOK」データベースより) インターネットの普及以来、アカデミズムの中核を成してきた専門知が凋落する中で、集合知が注目を集めている。このネット上に出現した多数のアマチュアによる知の集積は、いかなる可能性をもち、社会をどのように変えようとしているのか。基礎情報学を中軸に据え、哲学からサイバネティクス、脳科学まで脱領域的に横断しつつ、二一世紀の知のあり方を問い、情報社会の近未来をダイナミックに展望する。
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「客観的な世界の様子を記述する知識命題は存在しない。所詮は誰かが行った解釈」 科学的という手法に惑わされてはいけない。 集合知が「生命の知」であると言うならば、一人一人の主観を結晶化させたものを集めていくことが、「種への貢献」に繋がるということだ。 その意味で言えば、当事者研究に...
「客観的な世界の様子を記述する知識命題は存在しない。所詮は誰かが行った解釈」 科学的という手法に惑わされてはいけない。 集合知が「生命の知」であると言うならば、一人一人の主観を結晶化させたものを集めていくことが、「種への貢献」に繋がるということだ。 その意味で言えば、当事者研究にこそ、生命の知の純度を高めていける可能性があるということだ。 「対話」は、そのための手段。 *科学的手法、統計などをつかって「すでにある」と想定した普遍をあぶり出そうとするのが近代科学の考え方。 そうではなく、「対話」によって普遍的なものを二者以上で創出していこうとする視点がプロパゲーション。そちらのほうが、暗黙知についてより浮き彫りにできるし、生命の知の本質にたどり着けると考えている。 「暗黙知とは、包括的存在を認識するというダイナミクスの中で、いわば意識から隠れてしまう知のこと」→故に「黙過」もその必要性があれば、起こりうるのだと言える。 →「下位の要素的な諸細目を身体で感知しつつ、対象を全体として包括的に捉える作用が必要」 =これこそが、黙過を捉えていく術だ。 生気情動の調律、この流れが黙過を生み、その発生における身体的なものを介した相互理解が黙過を防ぐ鍵となる。
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西垣さんの本は「ビッグデータと人工知能」(2016年)を読み、とても面白かったので、少し昔に書かれている本書を手に取りました。個人的には集合知とは何で、ネット時代にどういう意義があるのかを知りたいと言うことで購入しましたが、読み終えた感想は、集合知以外のところというか、知のそもそ...
西垣さんの本は「ビッグデータと人工知能」(2016年)を読み、とても面白かったので、少し昔に書かれている本書を手に取りました。個人的には集合知とは何で、ネット時代にどういう意義があるのかを知りたいと言うことで購入しましたが、読み終えた感想は、集合知以外のところというか、知のそもそものあり方についてとても勉強になり面白かったです。 また経営学の重鎮である野中郁次郎さんの「知識創造企業」との関連性をすごく感じました。野中さんは日本企業がいかに各従業員の暗黙知を吸い上げてイノベーションにつなげているかを分析されていますが、知は人間個々人に暗黙知として宿ること、そして暗黙知と暗黙知がぶつかりあってグループ内で共有化されるプロセスや、その暗黙知が形式知に「表出化」されるプロセスを分析されていますが、西垣さんの思想との親和性を強く感じました。そして西垣さんの呼び名を借りれば「主観知」こそが出発地点であって、客観世界とは仮象であること、そしてこれからのデジタル技術は、人間の暗黙知を表出化するところにこそ使われれるべきだと述べていて、とても共感できました。産業資本主義が、世界の客観化にあったとすれば、デジタル技術は逆説的に聞こえるかもしれませんが人間の主観知へと焦点を当て直すことになるのかもしれないと思い、非常に興味深く拝読しました。西垣説は正しい気がしましたし、日本はこの領域は得意なのでは?と感じた次第です。
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