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朝鮮総督府官僚の統治構想
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 吉川弘文館 |
発売年月日 | 2013/02/22 |
JAN | 9784642038218 |
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朝鮮総督府官僚の統治構想
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商品レビュー
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※メモのみ pp.4-5 「今までの植民地研究は、必ずしも表に表れない植民地官僚の役割に十分に注目してこなかった。その結果、朝鮮統治を管轄する最高の統治機構である朝鮮総督府や朝鮮総督府官僚が朝鮮統治政策決定過程においてどの程度の権限をもっていたのか、植民地官僚や官僚制がいかに多様な変化を遂げていったか、そのなかで彼らの意識や行動はどのように変容し、それが植民地統治政策にどのように反映されていったかという基本的な分析が大幅に欠落し、それが植民地時代全体の理解に対しても大きな障害となってきた」 p.5 「日本の植民地支配は次のような特徴をもっていた。まず、欧米の植民地官僚に比べ、日本の植民地の場合は、植民地官庁に多数の官僚を抱えていた[…]。末端完了までを含む大勢の官僚を送り込み、徹底的な末端支配を貫徹させようとするスタイルが日本植民地支配の特徴である。[…]第二に、植民地帝国日本は、他の欧米列強などと異なり、専門的に植民地官僚を養成することなく、内地からの転任によって賄っていた。[…]第三に、[…]植民地帝国日本の植民地支配では、一九二九年の拓務省設置まで、中央政府に本格的な植民地統治機関が置かれなかった。[…]植民地朝鮮の政策決定過程においては、官僚の権限や裁量は日本本国以上に大きな意味を持つことが予想される。第四に、朝鮮総督府官僚は、イギリスやフランスの植民地官僚とは違い、定住性が強い。」 p.7 「内務省出身官僚と「生え抜き官僚」は、日本の制度や法律を朝鮮にそのまま適用する内地延長政策をめぐって激しく対立した。[...]「生え抜き官僚」[...]のほとんどは朝鮮で官僚生活を終え、朝鮮で天下り、在朝日本人の最上層部を形成することで、内地延長を主張する内務省出身官僚などとは異なる植民地官僚としての独特な官僚意識や行動パターンを形成するようになる。」 p.60 「植民地長官を陸軍、その中でも長州閥が独占することによって朝鮮総督人事は一層困難であった」 p.65 「殖産銀行は実質的な朝鮮の中央銀行の役割を果たしながら、「生え抜き官僚」の主な天下り先になる。」 p.87 「植民地帝国日本はフランスやイギリスと違って植民地官僚を専門的に育成しなかった。のみならず、高文の試験科目の中でも植民地に関する歴史、法律など専門知識や言語も含まれていなかったので、日本の植民地官僚は全く植民地に対する知識を持たないまま植民地に送り込まれた。」 pp.250-1 「植民地長官の立法権は内閣法制局の査定を、官制や教育については枢密院からの強力なチェックを受けなければならなかった。また天皇の立法権を協賛している帝国議会も予算や法律審議という制度的な装置を通じて総督政治に関与していた。このように朝鮮総督は憲法機関から決して「独立的」な存在ではなかった。だからといって朝鮮総督は内閣や帝国議会に対して完全に従属的であったというわけでもなかった。」 p.252 「政党内閣は絶えず朝鮮総督府の人事、予算のほか統治政策に介入しようとし、これに対して朝鮮総督府は朝鮮特殊事情論を引き合いに出し、その介入を拒み続けようとした。」
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