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福家警部補の報告 創元クライム・クラブ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2013/02/22 |
JAN | 9784488025410 |
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福家警部補の報告
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商品レビュー
3.8
43件のお客様レビュー
2021/10/13 順番通りに読めなかったので第3弾。 ここで初めて逃す犯人が出てくるんだー。なるほど。
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短編、中編合わせて三作。相変わらず安定して面白かった。福家のボケにも磨きがかかって思わずくすりとする場面もあった。
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出だしは、いつも殺人の実行から…。 つまり、犯人がすでにわかっている、いわゆる倒叙ミステリーものと初めて遭遇したのが「刑事コロンボ」だった(年がバレバレ)。 まあ、犯人が初めからわかっちゃうのなんて、どう、楽しめるんだろう、って思ったのは最初だけで、すっかりファンになっていた...
出だしは、いつも殺人の実行から…。 つまり、犯人がすでにわかっている、いわゆる倒叙ミステリーものと初めて遭遇したのが「刑事コロンボ」だった(年がバレバレ)。 まあ、犯人が初めからわかっちゃうのなんて、どう、楽しめるんだろう、って思ったのは最初だけで、すっかりファンになっていた。 和モノでは、古畑任三郎、そしてこの福家警部補シリーズ。 「細かいことが気になる」なんてのは、「相棒」の右京サンと同じで、福家もかなりネチッこい性格だ。 3つの短編からなるこの作品では、ところどころで「生き物がかり」シリーズの日塔や石松が登場。さらに、「少女の沈黙」では、少しだけだが、「生き物がかり」のメインキャラ、須藤と「共演」している。 大サービスだ! 須藤の名前が目に飛び込んできた(それに、ウスキまでも)瞬間、大喜びしていた。 そういえば、小柄で童顔、警察官に、ましてや警部補なんかに見られず、いつも現場入りでトラブルを巻き起こしているのはウスキも同じだ。 今回の作品も、相変わらずネチっこい捜査で、犯人を追い込んでいく。 だが、事件には直接関係ない人のほんの些細な屈託を取り除いてしまう一言やアドバイスは、ほっこりさせてくれる。 事件のことしか頭にないようで、周囲の人を注意深く観察し、心を配っている。 これが、福家の魅力の一つである。 しかし、何もかも見通しているかのような福家の恐ろしさは、十分描かれている。 2つ目の「少女の沈黙」では、今は組を解散させているヤクザが、福家に事情聴取された後、背中を見せて去っていくのだが、「振り向かなかった。もう一度目を合わせたら負ける。そんな思いに囚われていた…いったい何なんだ、あいつは。恐怖にも似た余韻を…は感じていた」。 これが、福家の本当の姿なのだろう。
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