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ソクラテスはネットの「無料」に抗議する 日経プレミアシリーズ
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ソクラテスはネットの「無料」に抗議する 日経プレミアシリーズ

ルディー和子【著】

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ソクラテスはネットの「無料」に抗議する 日経プレミアシリーズ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞出版社
発売年月日 2013/02/18
JAN 9784532261863

ソクラテスはネットの「無料」に抗議する

¥220

商品レビュー

3.3

19件のお客様レビュー

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2021/05/04

 新書というボリュームで、心地よく物知りになれていく感覚が心地よかった。 こういうアッサリと豊富な知識を澱みなく文章にされたものを読んでいると、この著者が情報の海を軽やかに泳いでる姿が目に浮かんでくる。  いま、『カラマゾフの兄弟』を朗読で聴いているが対極にある“伝えかた”の違い...

 新書というボリュームで、心地よく物知りになれていく感覚が心地よかった。 こういうアッサリと豊富な知識を澱みなく文章にされたものを読んでいると、この著者が情報の海を軽やかに泳いでる姿が目に浮かんでくる。  いま、『カラマゾフの兄弟』を朗読で聴いているが対極にある“伝えかた”の違いを感じる。 どちらが良いとか、悪いとかではないし、その目的とするとするところが違うのはわかっているが、“心”を疲れさせないで著者の“伝えたい”こと(物語り)に付き合うにはこのくらいの軽さが、気が楽でいい。  人間の深みに立ち入るのにはそれなりに、覚悟がいる、、、。でも、これも辞められない味がある。

Posted by ブクログ

2020/12/07

ジェームズ・C・スコット著『反穀物の人類史 国家誕生のディープヒストリー』を読んで税金について眼が開いた。大村大次郎の著作もそれまでとはガラリと色彩が鮮やかになった。明き盲(めくら)とはよく言ったものである。 https://sessendo.blogspot.com/2020/...

ジェームズ・C・スコット著『反穀物の人類史 国家誕生のディープヒストリー』を読んで税金について眼が開いた。大村大次郎の著作もそれまでとはガラリと色彩が鮮やかになった。明き盲(めくら)とはよく言ったものである。 https://sessendo.blogspot.com/2020/12/blog-post_76.html

Posted by ブクログ

2020/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

書名にある『ソクラテスはネットの「無料」抗議する』は本書の中盤くらいまでの大きなテーマです。マルセル・モースの『贈与論』を引きながら、贈与や販売以外でのモノのやり取りは、本来あるべきではないことが示される。例外として、たとえば現代のオープンソースのアプリケーションなどが挙げられていました。それらはフリーで誰もが手に入れられはするのだけれども、入手したいろいろな人によってアプリが改善され、さらなるバージョンアップがどんどんなされていく、という、フリーの一番の目的であり、長所がまっさきに目につく仕組みになっている。そこに参加する人たちは、なぜフリーで労力や知識を提供するのか? それは、頭脳明晰かつ面白い人たちと協働できることが楽しい、といった理由がもっとも多いそうです。フリーで改善のための労力を提供するシステムが無理なくできあがっている。贈与や販売以外でモノを手に入れることは、現代人にはありふれてしまいました。僕の経験でいえば、子どものころから音楽CDをカセットテープやMD、CD-Rにダビングする、というのが最たるものでした。もちろん、CDを貸してくれた友人にはお礼をしたりする。互恵性はそういう形で成り立ちはするものの、肝心の著作者にたいしては「無料」で通してしまっているし、そこに良心の呵責などもなかったです。パソコンが普及し、インターネットをみんなが使うようになると、パソコンソフトをコピーしたり、それこそアンダーグラウンドのサイトにいろいろなソフトがダウンロードできるようになっていたり、もうちょっと時代が進むと、ファイル交換ソフトが登場し、音楽ファイルやソフト類など、なんでも「無料」で手に入れたり交換したりできるようになった(僕は交換ソフトにはほぼ手を出しませんでしたが)。こういったことからわかるように、現代人はモノに備わる霊性に対する気持ちがとても希薄で、もはや食べものに対してでも、「命をいただいている」感覚だってほとんどないでしょう。そこに疑問を呈し、現代人の人類としての劣化をみるのが本書です。また、後半部では、論理とは、議論で相手を説得するための性格が強く、真理を解説するのではなくて、説得するために考案するものだ、とさまざまな論文に依拠しながら解説しています。もちろん、ソクラテスやプラトンが使う論理である、「真実の発見のため」という用途は否定されているわけではありません。著者が言いたいのは、「真実の発見のため」の影に隠れているけれど、「説得のため」という論理の用途のほうが、実はよく使われていることに注意しよう、ということだと思います。

Posted by ブクログ

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