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精神科医が読み解く名作の中の病
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2013/02/22 |
JAN | 9784104701056 |
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精神科医が読み解く名作の中の病
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商品レビュー
3.4
8件のお客様レビュー
こうやって作品をみると、作中の人物がいろいろな精神疾患にかかっているんだなと気がつかされた。また、著者がいうようにそれが広く普通に受け入れられているということに不思議さを感じた。
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精神科医が広い知見から作家や作品の登場人物に病状を見て、それをもとに解説をするという試み。外観としては面白そうに思うもこの切り口そのものに違和感のようなものがあり確かに、中に挙げられている作品は有名でない作品が多いのでこじつけ感はあまりない。作家そのものについても言及されているが...
精神科医が広い知見から作家や作品の登場人物に病状を見て、それをもとに解説をするという試み。外観としては面白そうに思うもこの切り口そのものに違和感のようなものがあり確かに、中に挙げられている作品は有名でない作品が多いのでこじつけ感はあまりない。作家そのものについても言及されているがこれも資料などで事実に基いていると思うのだけれど、えてして作家は頭がオカシイとか作品内の登場人物は狂っているということになったら嫌だなと。そういう風に見ることが出来る。という留保や慎重な姿勢で眺める必要があると思う。まぁもちろん、あきらかに異常な犯罪者を分析していたりしてなるほどということもある。医者に診断されるとどうしても治療対象だったのかと思うとこれらは治療されていた場合、物語は成立しない。という変な感じ。創作物すべてが病を源泉とするわけでは当然ない。当然ないのだけれど、そういう誤解を与えやすい危うさを持った一冊だったかな。
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東京新聞に連載されていたものを書籍化したもので、63もの作品について解説されているが、1つ1つについては3ページで終わってしまう。だから、正直物足りない。もっと深く詳しく分析されたものが読みたいという気になる。 ただ、63もの作品が紹介されているわけだから、当然読んでない作品も多...
東京新聞に連載されていたものを書籍化したもので、63もの作品について解説されているが、1つ1つについては3ページで終わってしまう。だから、正直物足りない。もっと深く詳しく分析されたものが読みたいという気になる。 ただ、63もの作品が紹介されているわけだから、当然読んでない作品も多く、その作品それ自体にあたってみたいと思うものもいくつもあった。 また、作家の知られざる病歴、最期の様子なども解説されていて、それらを知ったうえでもう一度作品に当たってみると、また違う発見があると思った。漱石や太宰、芥川龍之介の精神疾患ないし精神的不調の話は有名だが、谷崎潤一郎や川端康成、ヘミングウェイ、ドストエフスキーなどについては初めて知ったので正直驚いた。東西を問わず、時代を超えて輝きを放つ作品とは、作者の精神の極限から絞り出される葛藤や苦しみの結晶なのかもしれないと思った。
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