古代ローマ帝国1万5000キロの旅

アルベルトアンジェラ【著】, 関口英子, 佐瀬奈緒美【訳】

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2013/02/21
• JAN: 9784309225890

商品レビュー

2021/09/23

ひび割れコイン。
今の日本ならその場で取り除かれちゃうのだろうけど、古代ローマにおいてはひびわれ自体がコインの価値には影響しないので、そのまま使われちゃう。
コインに使われている金属そのものの価値がコインの価値になる。
だから紙幣とか存在しないのですね。
お金の価値が違えば、人に対する価値の考え方も違う。
人種差別はなくとも、階級差別はある。
でもそれが普通だった。
今の世の価値観で見てしまえばひどい話なんですけど、当時の価値観で見たなら、現在こそがおかしな世の中なのでしょう。
現代に生きる私たちは、古代の在りようからいいとこどりをしていきたいですね。
すでに失われた優れたものも多いみたいですけどね。

2018/11/21

前著「古代ローマ人の２４時間」の続編という。帝国全体の様子を描いたもの。
☆なかなかヴィヴィドに描かれている。人間昔も今もあまり変わりませんな。

2013/12/09

読み始めるまでに大分時間がかかってしまいましたが、読み始めると写実的で生き生きとした描写にどんどん引き込まれて、最後の最後まで夢中になって読んだ良書です。お陰でトラヤヌス帝時代の文化風俗をより具体的にイメージできるようになったと思います。