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完全なるチェス
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完全なるチェス
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商品レビュー
3.3
18件のお客様レビュー
将棋棋士の羽生善治先生が解説文を書きています。 そして羽生先生が主人公であるボビー・フィッシャーを極めて高く評価しているため、読んでみました。 良くも悪くも主人公であるボビー・フィッシャーという人物は非常に凄い興味深い人物であると感じました。 よって本書は良くも悪くも非常に凄い伝...
将棋棋士の羽生善治先生が解説文を書きています。 そして羽生先生が主人公であるボビー・フィッシャーを極めて高く評価しているため、読んでみました。 良くも悪くも主人公であるボビー・フィッシャーという人物は非常に凄い興味深い人物であると感じました。 よって本書は良くも悪くも非常に凄い伝記に仕上がっています。 伝記を読むのが好きな方には非常にオススメします。
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チェスの天才、ボビー・フィッシャーの評伝。最高にエキサイティング。 フィッシャーのろくでもない人格や冷戦時代のポリティクス(米ソのチェス対決はそのまま代理戦争だった)の多面性の描写も秀逸だが、これを読んで改めて痛感したのは、「チェスは高度な心理戦だ」というごく当たり前の事実。我...
チェスの天才、ボビー・フィッシャーの評伝。最高にエキサイティング。 フィッシャーのろくでもない人格や冷戦時代のポリティクス(米ソのチェス対決はそのまま代理戦争だった)の多面性の描写も秀逸だが、これを読んで改めて痛感したのは、「チェスは高度な心理戦だ」というごく当たり前の事実。我々日本人はとくに「世紀の決戦」に侍精神を求めがちだ。が、世界レベルの修羅場では、冷笑的なしぐさで相手をいらだたせ、対戦に応じて戦略的に引き分けを選択して強敵との戦いのために体力を温存する。あらゆる手練手管が動員される。有利な局面で勝利を予感し、ピンチで動転し、それが思いもよらぬ一手(多くの場合は過ち)を導くことになる。 フィッシャーは、(彼の被害妄想的な断定も含めて)ソ連チームのあらゆる「妨害工作」にたった一人で立ち向かい、勝った。そして、20年を経て再度宿敵スパスキーと対決するとき、彼には賞金の額から会場の設営、チェスの駒のサイズに至るまであらゆるわがままを通させるだけの商業的価値がついていた。卑怯だ、ずるいと騒いでも既存の秩序は結局びくともしない。勝利し、自分でルールを変えさせる。ビジネスにも通じるような、過酷だが、ある意味フェアとも言えるリアルな「戦い」の描写に読んでいて鳥肌が立った。 天才にして不遇。末尾の解説で棋士の羽生善治氏が極めて的を射た言い方で触れているように、フィッシャーはモーツァルトに似ている。彼自身は幸せではなかったかもしれないが、彼の残した棋譜は語り継がれる。「音楽を深く勉強しなくてもモーツァルトの素晴らしさを理解できるように、フィッシャーのチェスもルールが解ればその力強い指しまわしに魅了されるはずです」(P.521)。
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伝説のチェスプレーヤー、ボビー・フィッシャー。謎が多く、奇行に走る一面もある彼は、なぜ狂気の淵へと転落したのか。少年時代から親交を結んできた著者が、手紙、未発表の自伝、KGBやFBIのファイルを元にフィッシャーの光と闇の生涯を描く。
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