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覆面作家 光文社文庫
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覆面作家 光文社文庫

折原一【著】

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覆面作家 光文社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2013/02/13
JAN 9784334765354

覆面作家

¥220

商品レビュー

3.3

9件のお客様レビュー

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2023/11/15

覆面作家が「7年後に戻る」とメッセージを残し失踪した。7年後、作家は約束通り戻り執筆を始める。作中作と現実世界が徐々に近づいていく。不穏な空気の折原ワールド。面白かった。

Posted by ブクログ

2023/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

現実と小説が交錯していく様はおもしろく読んだけど、トリックというか、登場人物の思い込みで騙されていた感じは個人的にはいまいちだったかなーという感じがした。

Posted by ブクログ

2017/02/24

折原一さんには不思議な作品が多い。 "叙述トリック"の第一人者として知られる折原さんの作風ゆえなのか、結末がわかったにも関わらず、読了後にもう一度最初から読み直したくなることが多い。 『覆面作家』を読んでいると底なし沼にいるような気分にさせられる。 終わりかと...

折原一さんには不思議な作品が多い。 "叙述トリック"の第一人者として知られる折原さんの作風ゆえなのか、結末がわかったにも関わらず、読了後にもう一度最初から読み直したくなることが多い。 『覆面作家』を読んでいると底なし沼にいるような気分にさせられる。 終わりかと思えばまた沈んでいく。先のまったく見えない展開と、予想を大きく裏切る結末。 現実と妄想の狭間に迷い込んだような気味の悪さが、妙な粘り気をもってまとわりついてくるようだ。 事故により大きな怪我を負った「私」は、思うように動けない不自由さの中、有り余る時間で小説を書く。 初めて書き上げた小説は新人賞を受賞。「私」は華々しいデビューを飾る。 しかし2作目を発表することなく「私」は失踪。 残された『七年たったら戻ってくる』という書き置き。 七年前に自分自身に起きた出来事を小説にするため、人里離れた別荘に戻ってきた「私」が執筆を開始したと同時に「私」の周りで起きる不気味な出来事。 小説の中で明かされる「私」と妻の奇妙な生活。 妄想なのか現実なのか。 読み手までも、混迷の道にいつの間にか引きずり込まれていくような感覚に陥っていく。 ドラマ好きなので、どうしても読んでいるうちに登場人物を勝手にキャスティングすることも多い。 登場人物の誰もが、歪んだ狂気を心の奥底に抱えている。 あり得ない設定の中に垣間見えるリアルな狂気。 振り幅が大きかろうが小さかろうが、いずれ歪みは正されなければならない。 主人公の西田操は事故により過去の記憶を失っている。 しかし事故後の出来事は鮮明に覚えており、そのひとつひとつをなぞるように小説は進んでいく。 健全そうな外見の内側のどこかに病的な何かを隠している。そんな芝居をしてくれる俳優がいい。

Posted by ブクログ

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