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パイの歴史物語 お菓子の図書館
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 2013/01/25 |
JAN | 9784562048854 |
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パイの歴史物語
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
このシリーズで1番面白かった。 パイは元々は保存容器の上にそのまま食べれる、中世のジップロックコンテナだったのだ! しかし涼しい暗いところに保存するとはいえ1年経ったミートパイ食べるとか、チャレンジングすぎるぅ~。
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以前に同じシリーズの『パンケーキの歴史物語 (http://booklog.jp/item/1/4562049421)』を読みました。こちらもまたデザインがお気に入りです。 パイとはなんでしょうか。またそれは人びとにとってどのようなものなのでしょうか。やはりこのシリーズの...
以前に同じシリーズの『パンケーキの歴史物語 (http://booklog.jp/item/1/4562049421)』を読みました。こちらもまたデザインがお気に入りです。 パイとはなんでしょうか。またそれは人びとにとってどのようなものなのでしょうか。やはりこのシリーズの問いはここに集約されます。 実はパイの定義は難しく、おなじみのあの生地はタルトでも使われていますし、おなじみの網目状の蓋がないのにパイを名乗る「プディング・パイ」なんてものもあるようです。 しかし驚くべきは容器だったという点です。なにかを焼くための耐熱容器(グラタン皿のように)、お弁当箱のような収納容器、そして真空パックともいうべき密閉容器として使われていたそうです。 当初は食べものというよりは容器として主に用いられていたパイが、やがておなじみの美味しい生地が作られるようになってから食べものとなり、密閉され保存性に優れたそれはイギリスの各地を飛び回り、イギリスでは携帯しながら食事をとれる合理性が好まれ800人の軍隊が行軍中の7分半のあいだにパイで食事を済ませていたとか。他方では豪華な装飾を伴ったり、中に意外性のあるものを仕込んだりと、イベントに定番の食べものとなってゆきます。 さらにパイは、17世紀から18世紀にかけてアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどにも広まってゆきます。しかしアメリカでパイといえば甘いものであり、オーストラリアではミートパイ、ニュージーランドではマトンパイ、各地でさまざまな意味づけがなされていったようです。 小説、たとえばディケンズなどは、パイを「目くらまし」として多く描いたようです。家庭でも在り合わせのものでつくれる料理だったそれは、言い換えれば「ごちゃ混ぜでなにが入っているか分かったものではない」ということです。「子牛の肉のパイはいいもんだ。それを作った婦人が知り合いで、そいつが子猫の肉ではないとわかっているなら」。 あるいは復讐法として、シェイクスピアは敵の子供の肉でつくったパイを、敵に悟らせずに食べさせるという場面を描いていたとか。「何が入っているか分からない」というのは、楽しみでもあり、恐ろしいことでもあったのだと思います。 そんな恐ろしい側面もあるパイですが、とにかくワクワク感を感じながらパイを食べてみたい、と思わせてくれる本でした。
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今まで書評で取り上げてきた「アイスクリームの歴史物語」や「ケーキの歴史物語」など人気シリーズ「お菓子の図書館」の1冊です。 著者は、「パイとは何ぞや」とパイを哲学している。思いもつかなかったので驚いたが、その内容は手に取って確かめてください。 パイとタルトをめぐる論争が...
今まで書評で取り上げてきた「アイスクリームの歴史物語」や「ケーキの歴史物語」など人気シリーズ「お菓子の図書館」の1冊です。 著者は、「パイとは何ぞや」とパイを哲学している。思いもつかなかったので驚いたが、その内容は手に取って確かめてください。 パイとタルトをめぐる論争があったと知って、そんなことをめぐって熱い論争があったとは、これまた驚いた。1927年にイギリスの新聞タイムズの読者投書欄で繰り広げられたとある。しまいにはタイムズの編集者がこの争いに関する短い社説を載せたとある。パイだけに熱いなあ。 パイはもともと容器のような役割を果たしていて厚くて堅かったそうです。パイと言うと甘いものが浮かんでくるので今の時代に生きていて良かったです。そういうことではないか。 世界のパイについて読んでいると、アメリカのパイ食い競争の写真が載っています。1945年7月4日に行われたそうです。ウーン、まだ太平洋戦争中なのに余裕があるなあ。これからして日本が負けるべくして負けたのだなあと思わずにはいられない。 本書を読んでいると文学作品、絵画、映画といろいろな所でパイが関係していますね。それだけパイが身近な存在と言う証拠ですね。
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