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内海の輪 松本清張プレミアム・ミステリー 光文社文庫
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内海の輪 松本清張プレミアム・ミステリー 光文社文庫

松本清張【著】

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内海の輪 松本清張プレミアム・ミステリー 光文社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2013/02/13
JAN 9784334765361

内海の輪

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商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2022/07/04

「内海の輪」「死んだ馬」の2編が所収。 「内海の輪」は、考古学の新進気鋭の若き大学助教授が、離婚した兄嫁と再会し、不倫関係に陥る。両人とも家庭あり。東京と松山の遠距離不倫で、3ヶ月に一度の逢瀬。岡山、倉敷、尾道、鞆、有馬温泉と旅行の際に、妊娠し離婚する決意を聞き、殺害に及ぶという...

「内海の輪」「死んだ馬」の2編が所収。 「内海の輪」は、考古学の新進気鋭の若き大学助教授が、離婚した兄嫁と再会し、不倫関係に陥る。両人とも家庭あり。東京と松山の遠距離不倫で、3ヶ月に一度の逢瀬。岡山、倉敷、尾道、鞆、有馬温泉と旅行の際に、妊娠し離婚する決意を聞き、殺害に及ぶというストーリー。 「死んだ馬」は、老齢の建築家と再婚したバーのマダムと、その建築事務所の有能な建築家の若者との不倫、そして共同殺人。

Posted by ブクログ

2022/06/29

「松本清張」のミステリー2篇を収録した『内海の輪』を読みました。 『危険な斜面』、『馬を売る女』に続き「松本清張」作品ですね。 -----story------------- 新進の考古学者「江村宗三」は、元兄嫁の「西田美奈子」と十四年ぶりに再会し、情事を重ねていた。 彼女は...

「松本清張」のミステリー2篇を収録した『内海の輪』を読みました。 『危険な斜面』、『馬を売る女』に続き「松本清張」作品ですね。 -----story------------- 新進の考古学者「江村宗三」は、元兄嫁の「西田美奈子」と十四年ぶりに再会し、情事を重ねていた。 彼女は二十も年上の男と再婚していた。 ある日、「宗三」は「美奈子」から妊娠を告げられる。 夫と別れ、子を産む決意だという。 順風満帆の生活が瓦解する恐怖に、やがて「宗三」の心に殺意が芽生えていき……。 短編『死んだ馬』も併載。 男女の愛憎心理と破滅を描いた傑作ミステリー二編! ----------------------- 本作品は以下の2篇のミステリー作品で構成されています。  ■内海の輪(原題:霧笛の町)  ■死んだ馬 『内海の輪』は、情事の果てに旅行先で女を殺害した男の運命を描いた物語、、、 考古学者でZ大学助教授の「江村宗三」は、十数年ぶりに銀座で再会した「西田美奈子」と情事を重ねていた… 「美奈子」は「宗三」の長兄の元嫁で、長兄の浮気がきっかけとなり離婚したが、離婚が決まった直後に二人は肉体関係を持っていた。 「宗三」は遊びのつもりだったが、「美奈子」が徐々に本気となり、夫と離婚して一緒になりたいと言い出し、そのうえ、妊娠をしたと告げる… 社会的地位や家庭を壊すことを恐れた「宗三」に殺意が生じ、旅行先の蓬莱狭で「美奈子」を崖下に突き落として殺害する。 その後、1年以上、死体は発見されず完全犯罪成立かと思われたが… 「宗三」が、遺跡発掘作業で偶然殺害現場に近づいたことや、タクシー運転手の記憶から真相が暴かれる、、、 序盤で描かれ、忘れかけていたタクシー運転手との些細なエピソードが真相解明の決め手になるとは… タクシーでの会話や行動は気をつけなきゃなぁ。 殺害現場が、有馬温泉と宝塚の間にある蓬莱狭だったり、有馬温泉に行き着く前の旅先が岡山や倉敷、尾道、鞆だったりして、馴染みのある場所だったので、妙な現実感を感じながら読み進めることができる作品でした。 『死んだ馬』は、建築事務所に務める若手社員「秋岡辰夫」と所長の「池野典也」、所長の妻で元ホステスの「石上三砂子」の織り成す愛憎劇、、、 『内海の輪』との共通的なテーマを扱っている感じ… 「三砂子」は、建築家として過去の人間になりつつあり、性的にも魅力が無くなった夫「典也」のことが邪魔になり、建築家として才能に溢れるが男性としての魅力の乏しい「辰夫」を利用、強盗殺人にみせかけて夫を殺害する。 「三砂子」は、自らが所長の椅子に座り、設計を「辰夫」に任せることで事務所は安泰にみえたが、業界で実力が認められた「辰夫」が独立を目指し始めたことからシナリオが狂い始める、、、 「三砂子」は夫に手をかけた「辰夫」を脅し、独立を阻止しようとする… 「三砂子」のことが邪魔になった「辰夫」は、「三砂子」の情婦のひとりに疑いがもたれるようにして「三砂子」のを殺害する。 完全犯罪と思われた2件の殺害事件は、意外なことから真相が暴かれる… 短篇ですが、長篇並みの奥行のある作品でしたね。 「松本清張」作品は面白いのですが、、、 続きて読むと、人間のドロドロした部分が目について、ちょっと気が滅入ってきますね。

Posted by ブクログ

2013/05/15

再読。 中編「内海の輪」、短編「死んだ馬」を収録。 どちらも不倫の果てに、保身のため殺人を犯してしまうという展開。 「内海の輪」は、伏線の張り方が素晴らしい。 尾道の旅館から足元の悪い急な石段を降りていくシーン、蓬莱峡のシーンなど随所にドキドキさせられた。 2013.5.15 ...

再読。 中編「内海の輪」、短編「死んだ馬」を収録。 どちらも不倫の果てに、保身のため殺人を犯してしまうという展開。 「内海の輪」は、伏線の張り方が素晴らしい。 尾道の旅館から足元の悪い急な石段を降りていくシーン、蓬莱峡のシーンなど随所にドキドキさせられた。 2013.5.15 不倫の果てに罪を犯してしまうという松本清張らしい展開。 同時収録の短編「死んだ馬」も同じような話。 10代の頃、初めて松本清張の短編集を読んだ時は、動機が「痴情」か「金」ばかりであることをつまらなく感じたが、いつの間にやら違和感なく、むしろ安心して読めるようになった。

Posted by ブクログ

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