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言語の社会心理学 伝えたいことは伝わるのか 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2013/01/25 |
JAN | 9784121022028 |
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言語の社会心理学
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商品レビュー
3.6
10件のお客様レビュー
仕事上よく出くわす場面として、部下に対して自分なりに出来るだけ詳しく噛み砕いて指示したり、注意したつもりが、全く伝わっていなかったと感じる事は多くある。私の意図とは全く違う方向で検討を進めていたり、注意したはずが繰り返し同じミスを繰り返してしまったりと、内心では相手の無反省や能力...
仕事上よく出くわす場面として、部下に対して自分なりに出来るだけ詳しく噛み砕いて指示したり、注意したつもりが、全く伝わっていなかったと感じる事は多くある。私の意図とは全く違う方向で検討を進めていたり、注意したはずが繰り返し同じミスを繰り返してしまったりと、内心では相手の無反省や能力について疑問を感じてしまう。だが実際に自分の発した言葉が分かり辛くて、誤解を招く原因になっていたり、そもそも指示する側が十分知っている事柄を、相手の理解度に合わせて説明できていたか反省することも多い。実際にIT業界にいると、自分のテクニカルな領域や経験と、相手方のその領域•技術分野は全く異なっていたり、SEの私と経理総務畑の役員では背景に持つ情報は全く違う。 話し手である私は常に自分の部下相手でさえも、経験も年齢も性別も技術も全く同一でない共通認識の下で話をしてる事を意識しなければならない。逆にありえないがその認識内容が全くの同一であれば、誤解は生じにくいのは当然だ。きっと恐らく、冗談や皮肉でさえも、正しくその意図を理解するだろう。勿論、人によって察しが良い悪いの差もあれば経験も違うから、ほぼ100%正確に伝わることなどありえない。 それを更にややこしいものにしているのは、人の心理である。日本人は欧米人に比較して謝りやすい民族と言われる。ドアを開けてもらっても「ありがとう」ではなく「すみません」、道や席を譲っても「すみません」と、なぜか周りから謝罪の嵐である。実際これは謝罪ではなく、「◯◯させてしまって、すまないですね」と相手にかけた苦労に対して「申し訳ない」という気持ちが謝意と共に現れたのだから、間違いではない。 日本語の発音と内容•意図が実際に異なる例は他にも沢山ある。本書はそうした日本語の発言と、話し手の本来の意図が何であるかについて解析している。必ずしもそうした意図ではない発言も多くあるだろうが、それをどのような意味で受け止めるかは、話した相手次第だ。 そこに、自分と相手の立場や人間関係、例えば上司と部下、店員と客、教師と生徒などが大きく影響するだけでなく、発言者が何を意図して発言したか、それまでの状況や背景などが深く関わってくる。様々な要因が重なり合って「言葉」としてぶつかり合うのだから、様々な誤解やコミュニケーションミス(ミス•コミュニケーション)があって当たり前だ。 特に相手と一定の距離感を保ちたい場合の敬語表現、ミスした部下に対する皮肉っぽい言い方、顔にも態度にもある程度は出るだろうが、やはり発言した音としての言葉の持つ意味合いは大きい。最近はメールの絵文字なども色々な意図•意味を込めてつけられている。 この様な様々な意図でコミュニケーションが成り立っている中で、本書内では皮肉についてかなり深く研究されているようだ。忍ばせた意図、間接的な表現、真意と真逆の褒め言葉(その逆も)など、それらは会話を益々ややこしくしているだけで、ある意味無駄に感じられる。だが友人や恋人の間で登場するそうした皮肉は、しばしば笑いやユーモアとして捉えられ、友情を深める結果に繋がることも多い。 本書はコミュニケーションとして人々が発する言葉が、相手や周囲の人間、時には自分自身にどの様に作用するのか、そしてその発言を引き起こす集団•社会の中にある人間の心理などに触れ、私たちつまらない争いから解放するヒントをくれる。もともと相手の発言を真に受けたりせず、背景にある相手の心理ばかり窺ってしまう嫌な性格の私だが、頷ける点も多くあり読みやすい事この上ない。そして嫌味や皮肉っぽい言い回しを、そこかしこで多用する自分に改めて気付き反省することしきり。 本書を読み終わる頃には(相手の意図を探ろうと)話すペースが相手と噛み合わないか、やたらと無口か、若しくは指示も注意も明確なスーパー上司になっていそうである(最後のは恐らく無い)。
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比較的当たり前の事が書かれており、あまり新鮮さは無かった。コミュニケーションにおいて齟齬が生まれる際はどういった要因があるのか等がまとめられており、社会心理学に基づいて説明されている。
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特筆すべきことは特にないのですが、学術的にまだ未成熟というか、「言語の社会心理学」と呼べるのか?と思えるような内容でした。どちらかというと「言語学」や「コミュニケーション学」という方が近いような気がしました。 意志伝達の手段としての言葉、送り手と受け手の齟齬について色々述べていて...
特筆すべきことは特にないのですが、学術的にまだ未成熟というか、「言語の社会心理学」と呼べるのか?と思えるような内容でした。どちらかというと「言語学」や「コミュニケーション学」という方が近いような気がしました。 意志伝達の手段としての言葉、送り手と受け手の齟齬について色々述べていて、それはそれで興味深いものでしたが、それが「社会心理学」と呼べるのか……若干疑問に思いました。 文献は古いですが、『日本人の発想、日本語の表現』の方が衝撃的で知的好奇心を刺激しました。 僕の評価はA-にします。
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