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シモネッタの男と女 イタリア式恋愛力 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2013/02/08 |
JAN | 9784167838423 |
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シモネッタの男と女
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イタリア語通訳者の筆者がイタリアで日本で、著者が出会った忘れえぬ男女―“シモネッタ”が捉えた人間劇場のユーモア&ペーソスをつづったエッセイです。しかし圧巻は盟友・米原万里さんを追悼するくだりでした。 「シモネッタ」こと田丸公美子さんのエッセイです。ここに描かれてい...
イタリア語通訳者の筆者がイタリアで日本で、著者が出会った忘れえぬ男女―“シモネッタ”が捉えた人間劇場のユーモア&ペーソスをつづったエッセイです。しかし圧巻は盟友・米原万里さんを追悼するくだりでした。 「シモネッタ」こと田丸公美子さんのエッセイです。ここに描かれているものは田丸さんがイタリアで知り合った男女のことで、女同士の友情あり、2人のイタリア女性を手玉にとって「ウタマロ」の名を冠した日本人男性のお話や、エステサロンの女王といわれたある女性の恋をはじめとする6編のエッセイが収録されております。 その中でも圧巻だったのは癌で他界した盟友の故米原万里さんにささげたエッセイで、僕は佐藤優→米原万里→田丸公美子の順番で著作を読み進めてきていますので、なんとも感慨深いものを感じました。 出会いから交友、通訳から作家へと緩やかにステージを変えた盟友の見つめるまなざしが暖かくこういう人と後何人出会えるか? ということを考えさせられました。 僕の考えるハイライトはやはり、米原さんが闘病をする箇所で、あらゆる治療法を試し、万策尽きて抗癌剤治療を施すという決断を筆者に言う場面にはページをめくる手が鈍りました。 これは、佐藤優さんの本に詳しいのですが、自らの運命を覚悟した彼女が病床に佐藤さんを呼んで、 「仏教が無心論者であるということを納得の行く形で説明してくれ」 というお願いをしていたお話はこうしてみると、最後まで彼女は自分を貫いて逝ったのだなぁと感じました。 少し、説明を加えると、米原さんも両親もともに無神論者で、葬式は無宗教で済ませたのですが、米原さんが気に入るような無宗教の霊園が見つからず、自宅近くの真言宗の墓に決め、両親とともにお墓に入るには真言宗にのっとって葬儀を行わねばならず、それが自分の信念と矛盾していないか、という確認をしていた、という箇所に改めてその精神力の強さに衝撃を受けました。 この本で筆者は自分が下ネタを飛ばしていたのはひとえに米原さんの笑うところを見たかったからだ。という箇所があり、まだまだ田丸さんの「シモネッタ」振りが見たい反面、大事な人が旅立ってしまうということは残されたものに大きな喪失感を抱かせるのだということを改めて思い知った次第でございました。 ※追記 本書は2013年2月8日、文藝春秋より『シモネッタの男と女 イタリア式恋愛力 (文春文庫 た 56-5)』として文庫化されました。
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【“シモネッタ”がとらえた人間劇場!】イタリアで、日本で“シモネッタ”が出会った忘れられない男と女。ユーモア&ペーソスたっぷり6つのエッセイ。縁は「伊」なもの?!
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イタリア語通訳の著者の友人エピソードをまとめたエッセイ。 短編集を読んでいるような感覚。とくに最終章の米原万里さんとの最後の交流は泣けました。米原さんの華やかさ、知性、この人はこんな人だったんだろうなあというのが伝わってくる文章でした。 彼女あっての自分、と謙遜する著者ですが、ユ...
イタリア語通訳の著者の友人エピソードをまとめたエッセイ。 短編集を読んでいるような感覚。とくに最終章の米原万里さんとの最後の交流は泣けました。米原さんの華やかさ、知性、この人はこんな人だったんだろうなあというのが伝わってくる文章でした。 彼女あっての自分、と謙遜する著者ですが、ユーモアのセンスが抜群で、とくにとっさに洒落で言葉を返せるのはさすがだな、といつも思います。
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