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何が日本の経済成長を止めたのか 再生への処方箋
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2013/01/28 |
JAN | 9784532355470 |
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何が日本の経済成長を止めたのか
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ゾンビ企業、ゾンビ農業、強すぎる政府規制、不十分なマクロ経済政策が日本経済の成長を止めている原因であるということが本書の主張。本書の問題は経済における短期の問題と長期の問題について時間的な概念で捉えている節があることである。マクロ経済学では短期は不完全雇用の状態、長期は完全雇用...
ゾンビ企業、ゾンビ農業、強すぎる政府規制、不十分なマクロ経済政策が日本経済の成長を止めている原因であるということが本書の主張。本書の問題は経済における短期の問題と長期の問題について時間的な概念で捉えている節があることである。マクロ経済学では短期は不完全雇用の状態、長期は完全雇用の状態という意味であり、決して時間的な概念を表しているものではない。 本書の主張する日本の停滞の原因説のうち不十分なマクロ経済政策以外の問題は長期の問題であり、潜在成長率を低下させる要因である。その一方で、不十分なマクロ経済政策は主に短期の問題であり、現実の経済成長率を低下させる要因である。 ただ、僕自身、ゾンビ企業や政府規制などの存在が潜在成長率を低下させることはあっても、それらが日本の停滞の根本原因ではなく、日本の停滞の結果、それらが潜在成長率を低下させる要因となっていると考える。 日本の停滞の原因は日銀の不十分な金融政策によって発生しているデフレであると考える。デフレが続くと、企業は新たな設備投資や研究開発に消極的になる。それにより生産性の向上が抑制され日本の潜在成長率も低下につながる。これは逆に考えれば、マクロ経済政策(主に金融政策)によって経済を安定化させれば、企業に設備投資や研究開発を促進させ、潜在成長率も高められる可能性があるということになる。マクロ経済政策は短期の問題の解決を通じて長期の問題の解決も促進できる。
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著名な経済学者による日本経済の分析。確かな学術に基づき、一般向けにわかりやすく分析し、伝えようとした本書は価値が高い。内容的には、弱者保護の名の元に政治が誤った対応を行った結果、本来退出すべき企業が残り新規参入の壁になったり、規制緩和が不徹底でサービス業を中心に生産性が低いまま、...
著名な経済学者による日本経済の分析。確かな学術に基づき、一般向けにわかりやすく分析し、伝えようとした本書は価値が高い。内容的には、弱者保護の名の元に政治が誤った対応を行った結果、本来退出すべき企業が残り新規参入の壁になったり、規制緩和が不徹底でサービス業を中心に生産性が低いまま、財政だけが悪化した20年となったと説く。読んで感じたのは、著者も一定の評価をする小泉政権のように、経済学的に正しい政策を行うための政治的リーダーシップが最も必要とされていることだ。
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