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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文遊社 |
| 発売年月日 | 2013/01/25 |
| JAN | 9784892570773 |

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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
今回も長編。 うめき声が頁の隅々から立ち上がってくるような、作品テイストは毎度のマラマッド定番。 内容としては読み易いが、己の脳に浸透して聴くのはなかなかPHが邪魔をする。 お約束マラマッド ①義の人の存在 今作はモリスだろう。そして毎度何かと諸立ちはだかるのは妻 アイダ。2...
今回も長編。 うめき声が頁の隅々から立ち上がってくるような、作品テイストは毎度のマラマッド定番。 内容としては読み易いが、己の脳に浸透して聴くのはなかなかPHが邪魔をする。 お約束マラマッド ①義の人の存在 今作はモリスだろう。そして毎度何かと諸立ちはだかるのは妻 アイダ。23歳の美しいユダヤ女性娘のヘレン。 俎上にすっくと立つのは 26歳イタリア人 フランク 彼の終始もだえるような懊悩が人生とつ繋がったり、離反したり、まだマッドの執拗なペンが貼りついたかのように書き出していく。 ②並外れた貧しさ、社会の底で這いつくばるような有様 とはいえ、今回でもマラマッド、天から見下ろして、楽しんでいるのではないかと思うほどに。 ③主題のユダヤ人、民族、イディッシュ、立法 ヘレンへの恋心が募る一方のフランクへモリス夫婦はつれない、どころか間は憎しみすら持つ。肝心のヘレンも揺れ動き続ける。 元はと言えば、放浪者ともいえるフランクが仲間と強盗に押し入った事から始まったが故に、すんなりと行くわけはない。 ところが「ぼくは悪いことをするときでさえ、良い人間なんだ」こういった類の一見矛盾ともいえる人間心理の呟きが描き切れないほど出てくる。 更に悪事を重ね、レジからちょろまかしが増えていき、じり貧だったモリスの店の売り上げが伸びることで事態はずるずるダークへ。家主カーブ一家、競合店との摩擦,キャンデー屋のサム・バール、息子が堕落人間と化した刑事 ミノーグらと繰り広げる群衆ドラマとしても一級品。 1920年はアメリカが恐慌を目前として異様な黒いガスが立ち込めており事件も多発の時間。ヘレンが大学を目指し上昇を期したのも読める。そしてカーブの息子が持つ将来の有望性で父母からも知りを押されていたのも見える 小説のエンドへ向く最期、100頁はモリスの持つ「これぞユダヤ」ともいうべき律法が屹立して見える。その背後でフランクの自問自答 「生きているかぎり 人間は苦しむものだよ。苦しむのを欲しているからではない。もしユダヤ人が律法を守る苦しみに耐えられないようなら 何一つ耐えられないという事だ」 かつてヘレンを思うあまり木っ端で彫った【今にも咲かんばかりの薔薇】 旧約聖書を読み続けながら「有るとこは自分にも書けそうだと」思ったり、姿を追求してきた聖フランシスの姿を妄想的に思ったり・・ このシーンは夢見心地迄なって・・ 2,3羽の小鳥が聖人の頭の上を飛び交っている。 ごみ缶(ヘレンは贈られた木製バラをごみ缶へ捨て入れていた)からバラを取り出した聖人はヘレンに渡す・・フランクの愛と希望がこもったものとして。。 後半殆ど話の軸となっていたヘレンへの求愛は肉欲のそれでなく、フランクが行った割礼の姿で終わる・・・キリスト教信者がユダヤ人となったのだ・・と。 事の是非を問う作品ではなく、「人が生きるのは・・」をゆっくり噛み締める作品だった。 マラマッドは遅筆であり、作品数も少ない・・だが一級の作品しかなく、2級は皆無と某所で記されていた。 劣悪な環境は劣悪な人間を作るが、しかし善を見出す機会は常にあるし、それが又、悪へと転ばぬ保証はない。人は常にぐらぐらな場所に強風に煽られつつ立っている。主人公が読む『ボヴァリー夫人』や『アンナ・カレーニナ』の様に。 主人公が簡単に成長なんてしないのが凄い。 呉越同舟。そして聖フランシスと律法のせめぎ合い。 人はどうしても敵同士にならねばならぬのだろうか。狭い店内と近所だけの舞台に世界も
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へたり込む程、凄かった。 米文学の必読書として例えば「怒りの葡萄」や「八月の光」等と同等に扱われねばならぬ様な本だ。昔は新潮文庫にもあったみたいだが、これは新潮文庫の100冊に入っていないといけないな、「伊豆の踊子」とか糞みたいなもは読まなくても良いんで、こういうの、読んで下さい...
へたり込む程、凄かった。 米文学の必読書として例えば「怒りの葡萄」や「八月の光」等と同等に扱われねばならぬ様な本だ。昔は新潮文庫にもあったみたいだが、これは新潮文庫の100冊に入っていないといけないな、「伊豆の踊子」とか糞みたいなもは読まなくても良いんで、こういうの、読んで下さい。 「罪と罰」的だが、圧倒的に身近でリアル、その分、苦しい、そして同時に信仰版「ロミオとジュリエット」でもある。 劣悪な環境は劣悪な人間を作るが、しかし善を見出す機会は常にあるし、それが又、悪へと転ばぬ保証はない。人は常にぐらぐらな場所に強風に煽られつつ立っている。主人公が読む『ボヴァリー夫人』や『アンナ・カレーニナ』の様に。 主人公が簡単に成長なんてしないのが凄い。 呉越同舟。そして聖フランシスと律法のせめぎ合い。 人はどうしても敵同士にならねばならぬのだろうか。狭い店内と近所だけの舞台に世界も歴史もある。 ラストはいろんな意味で衝撃。だって、、
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ニューヨークは貧しい地区にある 小さな食料品屋を経営するユダヤ系移民の家族と そこにやって来た孤児のイタリア系青年の物語。大筋がアメリカのヒューマンドラマを見ているようで、文体も簡潔。派手さはなく、微妙に好みからはずれる感じはあったものの、読み終えるとじわじわ来る。「人間なんて...
ニューヨークは貧しい地区にある 小さな食料品屋を経営するユダヤ系移民の家族と そこにやって来た孤児のイタリア系青年の物語。大筋がアメリカのヒューマンドラマを見ているようで、文体も簡潔。派手さはなく、微妙に好みからはずれる感じはあったものの、読み終えるとじわじわ来る。「人間なんて生まれたときの運命がいつまでもつづくみたいですね」が、どうなのかなというところに興味を引かれた。 でもやはり、ここまで定石な人間ドラマの展開だと、映像作品があればそちらを見ておしまいでいいかな、という気もする。
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