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紅葉街駅前自殺センター
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2013/01/21 |
JAN | 9784103334118 |
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紅葉街駅前自殺センター
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商品レビュー
3.4
23件のお客様レビュー
こういう類のセンセーショナルな設定のものは中身が薄っぺらい場合が多いが、この作品は設定自体もきちんとんと辻褄が合っていて、だからこそリアリティもあったし、主人公を含む登場人物たちもしっかり描かれていた。 途中まで、主人公が自殺を思いとどまってくれればいいのにと思いながらずんずん読...
こういう類のセンセーショナルな設定のものは中身が薄っぺらい場合が多いが、この作品は設定自体もきちんとんと辻褄が合っていて、だからこそリアリティもあったし、主人公を含む登場人物たちもしっかり描かれていた。 途中まで、主人公が自殺を思いとどまってくれればいいのにと思いながらずんずん読み進められた。 淡々とした日常と、時折でてくるハッとする場面とのメリハリもよかった。キリコのシーンなんかはとくに。 ただ、だからこそ、唐突にファンタジーチックになってそのまま終わってしまったことが残念だった。 ほっとするどころか、結局いろいろどうなったんだろうと混乱したままで消化不良な感じ。
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低迷する日本柔道界に表れた救世主。 オリンピックでは必ず日の丸を揚げてくれるだろうと期待されていた長田選手は、飛び降り自殺の巻き添えで死んでしまう。 飛び降りた男は過去に少年をレイプして殺し、有罪判決を受けて服役していた。 出所したその日に再び同じ手口で少年を殺害、行き場を失った...
低迷する日本柔道界に表れた救世主。 オリンピックでは必ず日の丸を揚げてくれるだろうと期待されていた長田選手は、飛び降り自殺の巻き添えで死んでしまう。 飛び降りた男は過去に少年をレイプして殺し、有罪判決を受けて服役していた。 出所したその日に再び同じ手口で少年を殺害、行き場を失った男はビルから飛び降りたのだ。 何故、輝かしい未来が待っていたはずの若者は死ななければならなかったのか。 この通称「長田事件」をきっかけに自死管理法案は成立する。 自暴自棄になった身勝手な犯人により、狭い電車内で妻は瀕死の重傷を負い、まだ1歳だった愛息子は殺された。 喪失感と憎しみ。 妻への怒りと自身への怒りと後悔。 さまざまな感情に押し潰された主人公・土井洋介は、ついに駅前にある自殺センターへと足を運ぶ。 自殺が認められるためには計5回の面接を経なければならない。 面接のたびに「思いなおす気はないか」と確認されるが、洋介の決心は揺るがない。 生きていく意味が見つけられないからだ。 犯人が生きている間は、洋介にも生きている理由があった。 だが、犯人がもうこの世にいなくなってしまえば、生きている意味はないと洋介は考える。 最後の別れを済ませるようセンター側からすすめられた洋介は、世話になった人たちと会ってひそかに別れを告げる。 また、通称「赤紙」と呼ばれる自死通知書を送付するリストを作るよう言われ、悩みながらもリストを作成する。 最後の面接を済ませてからの展開がすごい。 辛いのは自分だけではないと初めて気づく洋介。 何度も考え直すように言われたのに…。 そして、「切断魔」と亡き兄との関係。 どんなに絶望的な状況であっても、それでも自分が出来ることがあるかもしれない。 自分を必要としてくれる人がいるかもしれない。 かつて誰かを助けたように、自分もまた誰かを助けられる力が残っているかもしれないのだ。 再生への一歩をようやく洋介自身の意思で踏み出すラストにホッとする。
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自殺請け負いますというアイロニーに満ちた作品。たまたまごはん前に読んでしまったため、すごく気分が悪くなった。 食前・食後(特に直後)に読まないほうがいいです。
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