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みどりのスキップ 安房直子名作絵童話
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みどりのスキップ 安房直子名作絵童話

安房直子【作】, 出久根育【絵】

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みどりのスキップ 安房直子名作絵童話

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 偕成社
発売年月日 2013/01/19
JAN 9784033134208

みどりのスキップ

¥1,100

商品レビュー

4.5

10件のお客様レビュー

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2024/04/21

みみずくは桜林の番兵。ある日、桜の木の下にいた桜が咲く期間だけ居ることができる女の子・花かげちゃんに出会う。その子の為に桜が散らない様にと桜の木を守るみみずく。だけど雨が降って【みどりのスキップ】がやってきた。 出久根育さんの挿絵がとても素敵。 桜の儚さと刹那を感じる今の時期に...

みみずくは桜林の番兵。ある日、桜の木の下にいた桜が咲く期間だけ居ることができる女の子・花かげちゃんに出会う。その子の為に桜が散らない様にと桜の木を守るみみずく。だけど雨が降って【みどりのスキップ】がやってきた。 出久根育さんの挿絵がとても素敵。 桜の儚さと刹那を感じる今の時期にぴったりの美しい童話だった。 絶版になってるんだけど復刊してくれないかな。

Posted by ブクログ

2023/08/15

〝みみずくは、桜の木のてっ辺にとまっています...みみずくは、花盛りの桜林に、怪しいものが入り込まないよう、毎夜毎夜、見張りをしている「番兵」でした...ある時みみずくは、満開の桜の下に、綺麗な女の子が、ちんまり坐っているのに気がつきます「あんた誰だい?」「あたし、花かげちゃん。...

〝みみずくは、桜の木のてっ辺にとまっています...みみずくは、花盛りの桜林に、怪しいものが入り込まないよう、毎夜毎夜、見張りをしている「番兵」でした...ある時みみずくは、満開の桜の下に、綺麗な女の子が、ちんまり坐っているのに気がつきます「あんた誰だい?」「あたし、花かげちゃん。花が散ったら、消えてしまうのよ。あたしは、桜の花の影なんだから・・・」 みみずくはこの子を護るって決めます。そんな聞こえてきた不思議な音 トット、トット、トット・・・〟桜が散って、青葉に染まりゆく情景を描いた心穏やかになる絵本。

Posted by ブクログ

2023/07/03

本書は、偕成社刊『安房直子コレクション7 めぐる季節の話』収録の「緑のスキップ」を原本に著作権者の了解をいただき絵本にしたものだそうです。 原本は未読だが、絵本にすることにより、安房直子さんの文章と、出久根育さんの絵とが、お互いに邪魔することなく、見事に絡み合い寄り添った結果、...

本書は、偕成社刊『安房直子コレクション7 めぐる季節の話』収録の「緑のスキップ」を原本に著作権者の了解をいただき絵本にしたものだそうです。 原本は未読だが、絵本にすることにより、安房直子さんの文章と、出久根育さんの絵とが、お互いに邪魔することなく、見事に絡み合い寄り添った結果、物語の新たな魅力を引き出した、更なる名作となった印象があり、それは、きりっとした顔、眠たくても堪えている顔、必死に何かを守ろうとする顔に、それでも心が折れてしまいそうな辛そうな顔と、様々な表情を見せてくれる、みみずくの絵に感情移入させられた点も、大きいのだと感じました。 また、出久根さんの絵の凄さには、今回、徒ならぬものを感じ、みみずくの、光を纏ったような自信に漲る美しさもそうだが、それ以上に凄まじいのが、まるで和紙に描いたような、これぞまさに桜の幻想的美しさだといった、花びら一枚一枚がそれぞれに、朧に儚くて、油断すると気が違って、あちらの世界に足を踏み込んでしまうくらいの、妖しさにも満ちた、昼も夜も思わず感嘆のため息が出てしまう、ここまで来ると、まるで桜でない新たな美しき創造物を見ているかのようです。 そして、安房直子さんの物語の素晴らしさも同様で、『きれいな女の子が、ちんまりすわっているのを』や、『そのえがおが、とてもあどけなかったので』といった、お人柄を感じさせる上品で心癒される、優しい文体に加えて、前回読んだ「きつねの窓」のような、ハッピーエンドでもアンハッピーエンドでもない、独特なエンディングが印象的でした。 もしかしたら、フィクションものの創作物というのは、中途半端な感じというよりも、どちらかに傾いた、はっきりとした答えのようなものを提示した方が、読者的には良いのかもしれない。 しかし、実際に私たちの人生で起こった事を振り返ってみると、どちらかといえば、はっきりとした答えの無い、時に不条理さを感じさせるような無常観を感じる事の方が多くないだろうか? それはまるで、時にどうしようもない人知の及ばない何かが介入しているような、そんな不条理さ。 例えば、好きな人のために一生懸命頑張りました。 けれども、それは報われる事なく、一瞬の内に叶えられなくなってしまいました。 もし、そんな光景を見てしまったとき、どうしてあげればいいのか。声をかけてあげるべきなのか、そっとしておいてあげるべきなのか。おそらく、一生懸命考えて迷うと思う。何故ならば、自分がそのような経験をしたときに、どうして欲しいか、よく分からないからであり、それは思いが強ければ強いほどに、より高まり続けて留まることを知らない辛さ悲しさだと思うが、安房さんの物語の場合、『結果こうなりました』という形だけで幕を閉じ、そこからほのかに漂い広がってゆく余韻には、当事者以外の感情の入る余地の無い、その人自身の人生、物語であるイメージが強く、そこに、たとえ何が起ころうと、自分の気持ち次第で人生は生きていけるものだということを感じさせられたのが、無常観と共に、また立ち直っていけるのではといった、希望と一緒くたになっていて、心揺さぶられながらも励まされる点に、とても現実的な感傷を抱かせられたのが、私には印象的でした。 さらに、この物語の場合は、それを高尚化した不変性を求めているようでもあり、それは安房さんの、『それほど、桜の花はうつくしかったのです』の文章や、出久根さんの絵の印象もあって、あまりに美しすぎる故に、どこか非現実的な儚さを感じさせるところまで至った、それは、私には美しさを通り越した、この世ならぬ危うさを感じられて、それに永遠の愛を重ね合わせているのも、そうした存在は永遠でないからこそ、いいものなのだと言っているようにも思われて、それが、巡りゆく季節の素晴らしさ・・桜は春のあるひと時のほんの一瞬だけ、美しく咲き誇るから、より心動かされるものがあるのだと。 しかし、非現実的な儚さを美しさの中に見出せたからこそ、一生懸命に人生をかけたくなる、それは、儚さという、見えないものの中にあるものと、人の心の中にあるものとに、似通ったものがあるから、つい求めたくなるのであろう、きっと。 そして、捉え方を変えれば、それは人間讃歌とも感じさせる愛おしさである。 それから、『みどりのスキップ』の言葉の意味するところ。私には全くの想定外でした。 改めて、安房さん、こんな素敵な発想されるのだなって感じましたし、この言葉は、みみずくにとってと、他の者とでは、全く印象や意味合いが異なってくるであろう、そんな点にも、まるで決まった答えの無いような人生に擬えた、安房さんらしい、ファンタジーの中にも確かな現実味を感じさせられる、人生の儚さと愛おしさを知る物語です。

Posted by ブクログ

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