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雪の結晶はなぜ六角形なのか ちくま学芸文庫
定価 ¥1,320
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2013/01/11 |
JAN | 9784480095053 |
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雪の結晶はなぜ六角形なのか
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商品レビュー
3.7
6件のお客様レビュー
著者は、雪の晶癖変化について示した『小林ダイアグラム』の産みの親。 子ども向けではないし、大人のなかでも科学的なことに興味を持った人でないと読み進めるのが辛いんじゃないかとは思うけど、雪結晶の研究の歴史的な面を知ることができる、面白みのある一冊。
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皆さんは雪の結晶を見たことがありますか?一度は見たことがあると思います。皆さんがよく見るのは120°間隔で6 方向にきれいに伸びた樹状の結晶だと思います。しかし、雪の結晶はもっといろいろな形があるのです。しかも細部まで全く同じ形の結晶は存在しません。とっても不思議だとは思いません...
皆さんは雪の結晶を見たことがありますか?一度は見たことがあると思います。皆さんがよく見るのは120°間隔で6 方向にきれいに伸びた樹状の結晶だと思います。しかし、雪の結晶はもっといろいろな形があるのです。しかも細部まで全く同じ形の結晶は存在しません。とっても不思議だとは思いませんか?そんな疑問に多くの研究者が長い歳月の間立ち向かってきました。そんな中、地域ごとに特有の雪の結晶が見られることなどを手掛かりに気候条件と結晶の形の関わりに注目した研究者たちがいました。彼らは長い歳月をかけて人工的に雪の結晶を作る装置を開発し、地道に条件を変えて結晶形成に法則がないか調べていきました。その結果、中谷ダイアグラムという法則が導かれました。これにより雪の結晶と上空の天候は関係があることが分かり“雪は天からの手紙である”と言われるようになりました。しかし、別のダイアグラムを提示した学者と論争になりなかなか決着がつきませんでした。そんな論争に終止符を打ったのが小林ダイアグラムでした。彼のダイアグラムは二人の納得のいくものでした。この本では、それらのダイアグラムがどのような法則なのか、それを見つけるまでがいかに長い道のりだったのかを小林さん本人がすべて語ってくれて います。興味を持った方はぜひ読んでみてください。 (地球惑星科学コース 4年)
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どこまで理解できるかなとやや及び腰で読み始める。 著者以外の人ではありえない。正に人を得た本と思う。著者は中谷宇吉郎の人工雪の研究を再検証してゆく。雪の様々な形と生成条件が説明される。飽和水蒸気が十分に供給されること。結晶ができる時の潜熱が絶えず奪われること。 著者の研究は結...
どこまで理解できるかなとやや及び腰で読み始める。 著者以外の人ではありえない。正に人を得た本と思う。著者は中谷宇吉郎の人工雪の研究を再検証してゆく。雪の様々な形と生成条件が説明される。飽和水蒸気が十分に供給されること。結晶ができる時の潜熱が絶えず奪われること。 著者の研究は結晶の生成を結晶レベルで明らかにすることに向かう。最初はやや読み飛ばしてしまったが、読了後、ゆっくり読み返すと、全然理解できないレベルではない。正直、分子模型が手元に欲しいとも思ったが。 六角の華のような雪の結晶ではなく、双晶角柱により十二花結晶ができる仕組みも解明される。 読み終えた後、本のあちこちに掲載されている雪の写真を美しさと不思議さを感じながら見返した。 アメリカの田舎で雪の写真を撮り続けたペントレーの紹介や著者の研究者としての半生記のようなところもあり、たんなる科学の解説書に留まらない面白さがある。
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