あるカタチの内側にある、もうひとつのカタチ 柴田文江のプロダクトデザイン

柴田文江【著】

• 販売会社／発売会社: ADP
• 発売年月日: 2012/12/01
• JAN: 9784903348315

商品レビュー

2021/10/19

無印良品「人をダメにするソファ」やカプセルホテル「9hours」などコンセプトからデザインに関わる柴田文江氏作品集。

2013/06/02

「芯からから成長させる。」
人工的なもの－たとえば体温計が、もしリンゴのように自然の中で生まれてきたとしたら、これが体温計だと言い切れるカタチにしたいんです。
芯が成長していく感じです。内側が外側に表出したようなカタチを作りたい。

「湿度を表現する。」
部品を集めただけの味も素っ気もない工業製品ってたくさんありますが、
私は人工物のカタチに湿度を与えたいんです。
しっとりとしたカタチも、カタチなんだから数字に落とせる。
だからコンピューター上で湿度あるカタチをつくることができる。
みずみずしいリンゴとみずみずしくないリンゴ。微妙だけれど、そのカタチには差があると思う。
その違いを意識して作っていきたいんです。
その作業を丁寧に積み重ねていくと、カタチに湿度が生まれてくる。