江戸な日用品

森有貴子【著】, 喜多剛士【写真】

• 販売会社／発売会社: 平凡社
• 発売年月日: 2013/01/11
• JAN: 9784582836059

商品レビュー

2023/12/23

暮らしを象る江戸の日用品。
やはり老舗の拘りが詰まった道具たちが紹介されているので、高価な印象も受けますが決して庶民からかけ離れたものでもない気がします。
物を持てば良いという物質主義とは違い、使ってこそはじめて物の価値が感じられるこの道具たちに、読み進めていく毎に惹かれていきます。
いつかこの道具たちを目にする若しくは使用するために江戸に行きたいなと感じました。

手拭い、傘、箸、包丁、束子、歯ブラシ、箒・塵取り、鋏、風鈴

2021/10/11

著者、森有貴子さん、どのような方かというと、次のような記事を見つけました。

和樂江戸部部長(部員数ゼロ？）。江戸な老舗と道具で現代とつなぐ「江戸な日用品」（平凡社）を出版したことがきっかけとなり、老舗や職人、東京の手仕事や道具や菓子などを追求中。相撲、寄席、和菓子、酒場がご贔屓。茶道初心者。著書の台湾版が出たため台湾に留学をしたものの、中国語で江戸愛を語るにはまだ遠い。

で、今回手にした、『江戸な日用品』。
紹介記事には、次のように書かれています。

箒、手拭、鋏、傘、箸、灯り…。江戸の町が育んできた、シンプルで実用的な日用品の数々。衣、食、住から味土産まで、「江戸」を感じる老舗の逸品、揃っています。ふだん使いの、江戸モノ買物帖。

私が、この中で最も興味をもったのは、箸。
墨田区東向島にある、大黒屋という箸店では、七角形の箸を売っているそうです。
ここの店主が試行錯誤の末に作り上げたもののようで、手にした時の感触がとても良いようです。

2019/12/23

江戸にゆかりのある日用品を紹介するだけではなく、その"ゆかり"も紹介してくれている。
全体的に値段はお高めだけれど、とても物欲が刺激される一冊。