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未完成 大作曲家たちの「謎」を読み解く 角川SSC新書
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未完成 大作曲家たちの「謎」を読み解く 角川SSC新書

中川右介【著】

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未完成 大作曲家たちの「謎」を読み解く 角川SSC新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川マガジンズ/角川グループパブリッシング
発売年月日 2013/01/10
JAN 9784047315938

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みんなの感想まとめ
  • 未完成音楽の謎
  • 解明
  • 音楽史のミステリー
  • 作曲家の事情
  • シューベルトの未完成交響曲
  • クラシック音楽の裏側
  • 読者を引き込む物語性
  • 歴史的背景の探求
  • 音楽理解を深める
  • 一気に読み進める魅力

未完成のクラシック音楽作品にまつわる謎を解き明かす本書は、シューベルトの《未完成交響曲》やモーツァルトの「レクイエム」をはじめとする名曲の背後にある事情を探求します。著者は、未完成作品がどのようにして「未完成」とされるに至ったのか、歴史的背景や作曲者の状況を徹底的に検証し、一般的な俗説を排除しながら新たな視点を提供しています。

物語性を持たせたミステリー仕立てのアプローチは、読者を引き込み、一気に読み進めたくなる魅力を醸し出しています。作品の未完成に至る経緯や、時代の影響、さらには作品にふさわしい「尺」についての論考も興味深く、音楽の裏側を知ることでより深い理解が得られるでしょう。著者の緻密な研究と独自の視点が融合したこの一冊は、クラシック音楽の新たな楽しみ方を提案しています。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2016/02/04

 《未完成》が曲のニックネームとして定着しているのは、シューベルトの《未完成交響曲》くらいのものだが、本書はそれも含め6曲(+コラムでもう少し)、未完成のクラシック音楽について論じているものである。こういう本、あってもいいと思っていたのだ。何しろ評者は未完成曲の完成版という類のC...

 《未完成》が曲のニックネームとして定着しているのは、シューベルトの《未完成交響曲》くらいのものだが、本書はそれも含め6曲(+コラムでもう少し)、未完成のクラシック音楽について論じているものである。こういう本、あってもいいと思っていたのだ。何しろ評者は未完成曲の完成版という類のCDが出ると、ついつい買ってしまうゲテモノ食いだからだ。  いくら未完成だってそれなりに完成した姿がないとコンサートのレパートリーにはなりにくい。未完成のままレパートリーに定着した作品としてはシューベルトの他に、ブルックナーの交響曲第9番が上げられる。この2曲とも完成した楽章まででも演奏上十分な達成感があるのだ。  ブルックナーの場合、作曲者が完成の意志を持っていたのに寿命が来てしまったのだが、シューベルトの場合はそうではない。この人とにかく未完成作品が多い。《四重奏断章》など第2楽章の冒頭で中断しているので、第1楽章のみが演奏されるが、稀代の名曲。《未完成交響曲》の場合も、第3楽章の冒頭が書かれているが、中断してしまっている。それがどのような経緯で人手に渡り、死後に「発見」されたかには謎も多く、本書でもそこがキモだ。  この第3楽章のトリオに歌曲を補い、第4楽章は《ロザムンデ》間奏曲を流用するというニューボルト版という「完成版」があるが、作曲者が断念したものをいったい誰が書き継ぎうるのかという問題を残す。  その点、ブルックナーの交響曲第9番の場合、緩序楽章の第3楽章で楽想が天に昇っていくところで終わりでいいじゃんと誰しも思う。ところが実は第4楽章はほとんど完成していたのだというのが、第2話のキモ。作曲者の没後、関係者が楽譜をそれぞれ少しずつ記念に持っていって散逸してしまったのだ。これも近年、幾人かの学者の手により、ほぼ復原されている。なのに、3楽章版での演奏・録音が多いことに音楽産業の問題を絡めるのは、さすがにレコード・ジャーナリズムにどっぷり浸った著者ならではの見解である。  マーラーの第10交響曲は種々の完成版があるにしても、そろそろ完成版の形での演奏が定着しつつある。それが第3話。ここでは前田良雄『マーラー』による通説批判の紹介が主である。  第4話はショスタコーヴィチ《オランゴ》。最近CDが出たばかりの真新しい「発見」についてである。ショスタコーヴィチの場合、未完成に終わるのには政治が絡む。  マーラーの第10交響曲に取り憑かれてしまったデリック・クック、スクリャービンの未完の大作《神秘劇》の第1部を補完したネムチン、こういった人たちはどうしてこのような割に合わない仕事に生涯をかけたのかと常々思うが、第5話はそういう割に合わない話。プッチーニの《トゥーランドット》はその補筆を担当したアルファーノの非才が非難されることとなっているのだ。しかもその初演のときに、トスカニーニは、アルファーノの補作版を使わず、プッチーニの絶筆のところで尻切れトンボでオペラ公演を終えているのである。これについて著者は時の権力者ムッソリーニとの確執に理由を求めており、なかなか興味深い推理なのである。  実はアルファーノのオリジナルな作品はいくつか聴くことができるが、そう悪くないのだ。同様にモーツァルトの《レクイエム》を補筆したジュスマイアやアイブラーの作品だってそう悪くない。バルトークは第3ピアノ協奏曲の17小節のオーケストレーションを残して死んだが、たった17小節なので、補筆部分がどうのと問題にされることはほとんどないが、ヴィオラ協奏曲となると、シェルイの補筆の問題を指摘した新たな版も出されている。ジュスマイアのオーケストレーションはダメだという意見はずっとあり、別の完成版もいくつか試みられているのだが、あたかも他人がかなりの部分を補筆したことなどなかったかのように演奏されているのがモーツァルトの《レクイエム》だと著者は述べている。これが第6話で、遺族の金策が作品の補筆完成を生んだのだ。  しかし考えてみると不完全な人間がどんなに身を削っても芸術作品を神の域にまで完成できるわけはないので、すべての芸術作品は未完成ともいえる。また、音楽だったら演奏家がいて、聴衆がいて、その都度その都度、違った形で完成される、ともいえる。こうした論点は本書では触れられていないが、芸術作品と未完成という問題は深い含みを持つのではないかと思った。

Posted by ブクログ

2013/03/06

シューベルトの交響曲第7番"未完成"やモーツァルトの"レクイエム"など、クラシックには数々の未完成な作品があります。その経緯にまつわる伝説は数々ありますが、それらは本当なのか?という点をミステリー仕立てで紹介しています。本書では、上記2名に...

シューベルトの交響曲第7番"未完成"やモーツァルトの"レクイエム"など、クラシックには数々の未完成な作品があります。その経緯にまつわる伝説は数々ありますが、それらは本当なのか?という点をミステリー仕立てで紹介しています。本書では、上記2名に加え、ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチ、プッチーニを取り上げています。クラシックのガイド本はたくさんありますが、こういう切り口の本は珍しいと思います。未完成の秘話に思い入れのある人にはオススメできません。推理過程が作品によってはちょっと強引なところもあります。

Posted by ブクログ

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