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窓の外は向日葵の畑 文春文庫
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窓の外は向日葵の畑 文春文庫

樋口有介【著】

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窓の外は向日葵の畑 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2013/01/04
JAN 9784167531096

窓の外は向日葵の畑

¥330

商品レビュー

3.6

11件のお客様レビュー

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2020/03/03

デビュー25周年、原点に帰って書きあげた青春ミステリー。 松華学園高校、江戸文化研究会の部長・高原明日奈が姿を消した。部員の「ぼく」は後輩の紅亜(くれあ)に叱咤され、無理やり事件にまき込まれる。元刑事の「親父」も美人教諭への下心から、やはり事件を追う。 デビュー作「ぼくと、ぼく...

デビュー25周年、原点に帰って書きあげた青春ミステリー。 松華学園高校、江戸文化研究会の部長・高原明日奈が姿を消した。部員の「ぼく」は後輩の紅亜(くれあ)に叱咤され、無理やり事件にまき込まれる。元刑事の「親父」も美人教諭への下心から、やはり事件を追う。 デビュー作「ぼくと、ぼくらの夏」を彷彿させる設定、というか、どの作品も同じように、シニカルな会話、男やもめの父、経済力のある別れた母、女性がすべからく美女で、なぜかモテる主人公。 今回は、ちょっとしたサプライズがあり、ほろりとして、ラストはとても良かった。

Posted by ブクログ

2019/05/28

名作青春ミステリ「ぼくと、ぼくらの夏」のリブートともいえる本作。人情ミステリのようなとぼけた味わいがありつつも、どこか切ない青春ミステリの雰囲気も漂わせている。江戸文化研究会の部活の部長である金持ちで美人の先輩、おどおどしつつも主人公を振り回す頑固さとアクティブさを持った眼鏡美少...

名作青春ミステリ「ぼくと、ぼくらの夏」のリブートともいえる本作。人情ミステリのようなとぼけた味わいがありつつも、どこか切ない青春ミステリの雰囲気も漂わせている。江戸文化研究会の部活の部長である金持ちで美人の先輩、おどおどしつつも主人公を振り回す頑固さとアクティブさを持った眼鏡美少女、そして顧問の若くて美人な女教師と、魅力的な属性のヒロインが多数詰め込まれている。しかし本書の見どころはそこではなく主人公の父親であろう。「ぼくと、ぼくらの夏」もそうだが、父と子の距離感の描き方が絶妙で、父権的な押し付けがましさをまるで感じない。ぼんやりしててもいざというときには頼りになる父親、という安易な書割ではなく、一個人の人格をしっかりと持っていて話にぐいぐい食い込んでいくのがポイントが高い。とぼけていながらも聡明な部分もある、実に魅力的な父親像を描いている。その父親の存在感は主人公やヒロインたちを食っているといっても過言ではない。一連の事件を父と子の視点を交代させながら解き明かしていく構図は面白く、早々に動機や関係性は明らかになるものの、真犯人は意外なキャラクターで文字通りころっと騙されてしまった。主人公は所謂「やれやれ」系であり、少し冷めていながらもしっかりものであるため、とぼけた父親との対比になっているのは良かった。加えて「ぼくと、ぼくらの夏」のようなモテキャラでもないため、語り部としてはこちらのほうが良いと思う。やや感情の動きが乏しく、よもやすれば鉄面皮の冷血漢に映るものの、最後の煙草とライターを川に投げ捨てるくだりの感情の振れ幅は抑えていただけあって、切なさは凄まじい。総じてミステリ的にも完成度は高く、リブート前の作品を上回ってはいるものの、やや小手先の感が否めない。また、幽霊のキャラクターである真夏という少女の存在が話の中でやや浮いているようにも思える。特にバックボーンが事件に絡むわけではなく、幽霊という体質が事件解決に活かされるわけでもない。主人公の感情弁の解放と、オチに申し訳程度に使われたものの、主人公ほどの愛着が湧かなかったのが痛い。装置になりきれない装置だったように思う。

Posted by ブクログ

2018/03/14

いかにも樋口作品という力が抜けた雰囲気の親子や、季節感の描写、凛々しい女性達といったところまでは良かったけれど、幽霊と事件の結末はいただけなかったな。 物語の舞台が今住んでいる家の近所であり、情景を想像しながら読めたので甘めの評価にしておきます。

Posted by ブクログ

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