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ラファエロの世界
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ラファエロの世界

池上英洋【監修】

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ラファエロの世界

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新人物往来社
発売年月日 2012/12/24
JAN 9784404042835

ラファエロの世界

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商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

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2024/09/09

画集。 そういえば最近ではインターネットで検索すればすぐに高精細な画像を大画面に映して見ることができるので,画集ってあまり見かけなくなったな…ということに思い至る。 しかし解像度や大きさでは敵わずとも,やはり紙の質感には,それらの弱点を補ってなお余りある良さがあるのもまた事実だ...

画集。 そういえば最近ではインターネットで検索すればすぐに高精細な画像を大画面に映して見ることができるので,画集ってあまり見かけなくなったな…ということに思い至る。 しかし解像度や大きさでは敵わずとも,やはり紙の質感には,それらの弱点を補ってなお余りある良さがあるのもまた事実だなと感じた。 ページを捲ればすぐに次の絵が見られるという即応性と使用感の良さ,便利さも強い。 解説の短すぎず長すぎもしない塩梅も心地良い。 さてラファエロの画集を何故手に取ったのかというと,『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』を毎日1ページずつ読んで勉強し続けているという習慣の中で,惹かれるものを感じたからに他ならない。 そもそもラファエロに興味を持ったきっかけは,自分が最も専門的に学んでいる科目である哲学・とりわけ古代ギリシア哲学に名を連ねる錚々たる賢人たちが一堂に会した絵画である,「アテナイの学堂」によってである。 しかし本書にも書いてある通りに,歴史の教科書にも記載されている「モナリザ」や「最後の晩餐」を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチと,「ダビデ像」のミケランジェロという,ルネサンス三大巨頭の他の2人と比べると,ラファエロの知名度は残念ながら,(日本人の中では特に)あまり高くないと言わざるを得ない。 しかし描いた絵が(レストランの壁画など)日常のいたるところで溶け込んでいて,これほど馴染み深い画家もそうそう居ないという不思議な存在でもある。 そんなラファエロが描いた絵を眺めつつ,実は西洋美術史においてはダ・ヴィンチやミケランジェロに勝るとも劣らないどころか,ルネサンス期はラファエロの没年をもって区切られているくらいには重要な人物として取り扱われていることの理由を,解説を通じて知ることができて良かった。 ラファエロは一般的には聖母子像が有名だけど,肖像画の技量の高さと,そしてやはり何を差し置いてもローマで受けた重要な任務である巨大壁画には圧倒されるところがあるなと感じる。 あまりにも天才で有能すぎた上に,気質も芸術家にしては珍しく温厚だったようで,同時代の人々から寵愛を受けて,敵対するような人物がいなかったと伝えられている"いい人"だったがゆえに,仕事を任されすぎたことが原因で,過労がたたって夭折してしまったようだけれども,そのような人柄も含めて,実は日本人には馴染みやすい芸術家だったのではないかなと思う。 最後に,本書にはアテナイの学堂において,プラトンのモデルにレオナルド・ダ・ヴィンチを起用したりと,同時代の人たちを古代ギリシアの偉大な思想家たちにあてがい,同一視させた点が「ものすごい自信の表れ」と述べられていたのだけれども,自分としてはラファエロはそれ以上に古典文化や思想に対する敬意と憧れが強くて,それを(ラファエロが生きた当時の)現代に甦らせたいという願いが強かったのではないかと思う。 またダ・ヴィンチをプラトンのモデルに選出しているところなどには,特に顕著に表れていると思うけれども,影響を受けた偉大な先輩芸術家や同時代を生きた人々に対する,感謝や尊敬や慈しみの気持ちも込められていたのだと思う。

Posted by ブクログ

2015/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラファエロの画集。各絵画に簡単でも解説があるとなお嬉しい。ラファエロの絵画はやっぱり美しくて、見ていると穏やかな気持ちになれる。

Posted by ブクログ

2013/06/02

ラファエロ展を見る前に予習しようと思っていたはずが、なかなか忙しくて展覧会を見終えた数か月後に読む羽目になりましたww 最小限の解説と、たくさんのラファエロ作品に癒されましたー。この「○○の世界」のスタンスは好きだな。世界中の美術館に行かなくても手頃に見られる素晴らしさ。『システ...

ラファエロ展を見る前に予習しようと思っていたはずが、なかなか忙しくて展覧会を見終えた数か月後に読む羽目になりましたww 最小限の解説と、たくさんのラファエロ作品に癒されましたー。この「○○の世界」のスタンスは好きだな。世界中の美術館に行かなくても手頃に見られる素晴らしさ。『システィーナの聖母』が一番好き。この先の運命が決して楽なものではないことを感じさせるような、強い目に射抜かれる。

Posted by ブクログ

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