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濡れる温泉郷 年上美女の誘惑祭りにようこそ リアルドリーム文庫
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濡れる温泉郷 年上美女の誘惑祭りにようこそ リアルドリーム文庫

羽沢向一【著】

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濡れる温泉郷 年上美女の誘惑祭りにようこそ リアルドリーム文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 キルタイムコミュニケーション
発売年月日 2012/12/22
JAN 9784799203569

濡れる温泉郷

¥440

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2015/10/14

小説舞台の聖地巡礼に絡めた出会いの官能物語

温泉旅館を舞台にしているが、サブタイトルの「年上美女の誘惑祭りにようこそ」も正鵠を射ている激甘誘惑路線。だが、愛情いっぱいの激甘というよりも、誘惑してくる年上美女達がオープンというか積極的というか、一見すると何のてらいもなく17歳の主人公にアプローチしてくる「脇が激甘」という意味...

温泉旅館を舞台にしているが、サブタイトルの「年上美女の誘惑祭りにようこそ」も正鵠を射ている激甘誘惑路線。だが、愛情いっぱいの激甘というよりも、誘惑してくる年上美女達がオープンというか積極的というか、一見すると何のてらいもなく17歳の主人公にアプローチしてくる「脇が激甘」という意味合いも含まれる。しかし、それには相応に理由のあることだと次第に分かってくる。温泉を舞台に執筆された作中小説に登場するヒロインとこの3人の年上美女が密接にリンクしているからである。 旅館の女将が出てくるのはお約束だが、主人公とは血縁のない叔母という設定が加えられた若女将(33歳)である。これに神社の巫女(28歳)と土産物屋の看板娘(26歳)で構成された3人は作中小説のモデルにもなっているが、実はもう1人、主人公も愛読する作中小説のファンであり、聖地巡礼に訪れて主人公と出会い、意気投合した美大生(22歳)が加わる。この美大生は主人公との愛情物語を担うため官能的には最後の出番のみ。それまではサブの3人と関係していく流れである。 清楚な佇まいながら実は亡夫にオンナを開発されていた未亡人でもある若女将は叔母の憂いもなく主人公を求める。しかも初っ端からお尻なので清楚な印象は早くも木っ端微塵であり、むしろ臨時のアルバイトとして呼んだ甥っ子たる主人公との久方振りの再会に端を発した疼きの解消と見えてしまうのが残念とも言える。 作中小説ではクライマックスとなる祭りに先駆けて行われるお祓い神事が淫らなのは官能小説らしいところだが、ここで巫女と単独では一度きりの情を結ぶ。清楚で言えばこちらの方が清楚。 先の2人との情事を既に察知している奔放な看板娘も美大生の居ぬ間に主人公をしっかり摘み喰い。ただ、巫女に続いてこちらでも祭りの準備が着々と進んでいる。 ムラ社会的な風土を基に、作中小説の世界と現実の世界とが交錯する幻想的なエッセンスを散りばめながら、現実の方ではさらに官能的な面も加味するストーリーは他に類を見ない興味深さがあって面白い試みではあるが、そのために紙面を割いたことで官能的に「ここも描写があれば」と感じた箇所があったのはやや残念。 愛情物語方面でもせっかく結ばれたのに直後ですぐ4Pになってしまうのはちょっと節操がなかったかなと。終盤ではお尻責めが増えるのも好みが分かれるところであろう。 余談ながら3人の年上美女を描いた表紙カバーイラストは、出で立ちのみならず日焼けした1人の肌もしっかり描き分ける芸の細かさを見せている。

DSK

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