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帝国の叛逆者(下) ヴァルデマールの嵐 第二部 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2012/12/21 |
JAN | 9784488577216 |
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帝国の叛逆者(下)
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(No.13-2) ファンタジーです。ヴァルデマール年代記・本編、「太陽神の司祭」の続き、上・下巻をまとめて書きます。 内容紹介を、表紙裏から転載します。 『〈東の帝国〉軍の司令官トレメイン大公は、部下とともにハードーン国で途方にくれていた。魔法嵐の悪化で本国との連絡が取れなく...
(No.13-2) ファンタジーです。ヴァルデマール年代記・本編、「太陽神の司祭」の続き、上・下巻をまとめて書きます。 内容紹介を、表紙裏から転載します。 『〈東の帝国〉軍の司令官トレメイン大公は、部下とともにハードーン国で途方にくれていた。魔法嵐の悪化で本国との連絡が取れなくなってしまったのだ。そのうえ魔法がほとんど使えない。こうなったらいっさい魔法に頼らず、この地で生き延びていくしかない。トレメインは現地の民と共存していく方策を模索し始めた。 カラルは悩んでいた。師ウルリッヒの死により、自らが正規の使節を務めなければならなくなったのだ。女王、〈使者〉、そして同盟国の使節に交じり、カース国を代表して発言し行動しなければならない。若輩者のカラルの意見など誰も重んじてくれない。案の定、ハードーン国にいる〈東の帝国〉の軍隊を攻撃することに反対のカラルを、シン=エイ=インの使節が目の敵にしはじめた。』 最近このシリーズ本編があまり面白く感じられないなと思っていたのですが、これは面白かった! 私が好きな主人公は、頑張る女の子か、苦労するちょっと冴えない中年男性。頑張る男の子も嫌いじゃないんですが、いまいち引き込まれないことが多いの。 この本篇は誰が主人公ということでなく、ともかくいっぱい人が出てきて、その時々で重要人物が視点になって主役っぽくなります。 で、今回めちゃめちゃ好みの人がトレメイン大公! カラルもすごく良い子なんですよ。いじらしいほど。だけど、トレメイン大公には完敗(あくまでも私比)。 彼は大国である東の帝国で、軍の司令官になったほどだから「良い人」なはずはないんです。帝国で「良い人」は出世競争で生き残れないらしいから。すごくしたたかで、平気で二枚舌を使い、時に偽造書類なんかも作成。敵の要人殺害指令もためらわない。 だけど、司令官というものがどうあるべきか、すごくしっかりした認識を持っています。本国と連絡が取れない孤立した軍では、彼が最高指揮官ということになってしまいますが、そこにいる人に対し全ての責任を負うという覚悟を持つのがすごい。自分だけ逃げ帰るチャンスはたった一度ですがあったのです。 だけどその一度のチャンスを、引き連れてきた自軍と占領(解放?)した土地に住む現地住民を守る物資を得ることに使いました。 しかもそれをしたことで、もし戻れたら帝国での立場はものすごくまずくなるはずなのに。これでは彼に惚れちゃうしかないでしょう。 ああ、だけど最後にソラリスさんにこんなことされちゃって~これっていよいよまずいんじゃない?心配だわ。 トレメイン大公のファンクラブがあったら入りたいくらいです。
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