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チャーズ 中国建国の残火
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2012/12/07 |
JAN | 9784023311503 |
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チャーズ
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商品レビュー
4.6
9件のお客様レビュー
第二次世界大戦終戦直後の、中国での日々を綴った貴重な体験内容である。長春を脱出するにあたっての、当時の凄まじい状況が生々しく描写されており、そのような体験を持った日本人はわずかしか生き残っていないのではないだろうか。
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私の母方の祖父も、満州(長春)にいました。祖父は、13歳ほどで満州に渡ったと聞いています。 当時は、多くの日本人が、「新天地」に渡りました。 夢の国、満州と呼ばれていたそうです。 今とは比較にならないぐらいの日本人が住んでいたと聞いています。 祖父は、終戦と同時に、日本に帰国し...
私の母方の祖父も、満州(長春)にいました。祖父は、13歳ほどで満州に渡ったと聞いています。 当時は、多くの日本人が、「新天地」に渡りました。 夢の国、満州と呼ばれていたそうです。 今とは比較にならないぐらいの日本人が住んでいたと聞いています。 祖父は、終戦と同時に、日本に帰国した引き揚げ者ですが、当時の状況は、母には語りたがらなかったみたいです。 「まぁ、ええではないか」が、口癖で、おそらく、たくさんの悲惨な光景を見て、それを思い出したくないんだと思います。 さて、この『チャーズ』ですが、読んでいくうちに、あまりの著者の過酷な体験に閉口させられます。 まさに、地獄そのものを経験した人が書くことができる真実です。 人間が虫けらのように死に、殺され、人権無視の扱いを受け、騙され、屈辱を受けと、、、何も知らない私のような世代 (83年生まれ)が読んだら、現代とあまりの違いに言葉が出ません(現代は、現代で、残酷ですが、、、)。 著者が専門である理論物理学を捨て、留学生の援助に自分の存在意義や心の空白を埋める何を見出したのは、 著者以外、わからないと思いますが、どこまでいっても、人は、自分で行動して、他人から救われるのだと思いました。 著者の文章力は、そんじょそこらの小説家よりも、はるかに上です。読ませます。是非、一読を!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[執念の証明]麻薬中毒患者を治す薬で一旗上げた著者の父は、長春(注:満州国時代の新京)で日本国の敗戦を迎える。中国国内における国共内戦の激化に伴う長春の封鎖がその後始まり、電気・ガス・水・食料の配給が停止。命を守るために長春からの脱出を図る家族であったが、そこで著者を待ち受けていたのは、中国現代史が忘れ去ろうとしている「チャーズ」の地獄であった......。渾身という表現が生易しく聞こえるほどのノンフィクションです。著者は、中国社会科学院社会科学研究所客員研究員などを務められた遠藤誉。 十数万単位の餓死者(正確な人数は現在も不明)を出したにもかかわらず、その事実が今日においても広く知られていないということにまず衝撃を覚えました。著者やその家族が直面した地獄とも言える現実の描写には圧倒されるばかりですし、遠藤氏がそれを今生のうちに書き残そうとする意志にも「怨念」にも似た強い思いをひしひしと感じました。また、遠藤氏の逃避行とその後の日本引き上げ前の生活から、戦後間もない頃の中国の歴史が実体感を伴って知ることができるのも本書の魅力の一つ。 〜自分を生み育んだ国への愛と怨念という、アンビバレントな葛藤の中で闘い続けた私は、ふたたび「チャーズ」の事実をここに残したいと思う。中国で公になる日を待たずに、私はこの世から消えていくことになるのかもしれない。それでも私は墓標を建てる。〜 やっぱりこの人の著書は外せない☆5つ
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