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オーシャン・メタル 資源戦争の新次元
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2012/12/01 |
JAN | 9784492762103 |
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商品レビュー
3
7件のお客様レビュー
海底資源に関する本です。2012年の刊行のようで、やや古い内容かもしれません。10年後の今、本書に名前の出てくる企業をググっても華々しい活躍は見えてきませんでした。実運用は近いのでしょうか。
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著者の熱い主張がコンパクトにまとめられている箇所があったので、そのまま記載。 「20世紀半ば以降、無資源国として自他ともに認めるわが国であったが、21世紀も12年過ぎたいま、自国に必要な資源は自国でまかなうということが、まんざら夢でもなくなってきた。 しかし、無資源国と認識して...
著者の熱い主張がコンパクトにまとめられている箇所があったので、そのまま記載。 「20世紀半ば以降、無資源国として自他ともに認めるわが国であったが、21世紀も12年過ぎたいま、自国に必要な資源は自国でまかなうということが、まんざら夢でもなくなってきた。 しかし、無資源国と認識していながら、陸上資源の争奪戦には、ほとんど参戦することもせず、相変わらぬ商社依存を通して、レア・メタル、レア・アースで資源危機に見舞われている。しかも、太平洋がまさに、人類最後のフロンティアとしてゴールドラッシュの様相を呈してきている中、めざとい『金鉱掘り』のDNAを持った欧米の探鉱会社や、資源曝食・石油がぶ飲みと揶揄されながら貪欲に資源囲い込みを行っている中国などに、これまた後れをとる始末。 資源で首根っこを押さえられていて、何のものつくり大国、技術立国、日本か。 しかし、少なくとも、海洋の場合には排他的経済水域(EEZ)がある。いまこそ官・民で態勢を立て直して最後のフロンティアでトップランナーを目指して海洋立国という国家の意思を持って、オーシャン・メタル開発を推進しなければならない。 世界的にも2030年には資源、食糧、水、環境といった危機に直面しようというとき448万平方キロメートルという世界第6位の広大なEEZと、そこに眠る世界有数の有用資源量を誇る日本が、最後のフロンティア、海洋で他国に後れをとるなど許されないことである。」
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最近ではよく知られるように日本の排他的経済水域(EEZ)の広さは世界6位、陸地面積と合わせると世界9位だ。海底資源は在来型の石油、天然ガスに加え、メタンハイドレート、マンガン団塊、コバルト・リッチ・クラスト、レアアース泥そして熱水鉱床と多岐にわたるものがこのEEZ内に存在する。た...
最近ではよく知られるように日本の排他的経済水域(EEZ)の広さは世界6位、陸地面積と合わせると世界9位だ。海底資源は在来型の石油、天然ガスに加え、メタンハイドレート、マンガン団塊、コバルト・リッチ・クラスト、レアアース泥そして熱水鉱床と多岐にわたるものがこのEEZ内に存在する。ただし現在の所経済的に採鉱できる方法はまだ実現していない。元々日本の海底資源探索技術は世界のトップランナーだったのだが、熱水鉱床の調査は1985年〜2003年まで実施しその後08年までの間中止、マンガン団塊については1975年〜96年で終了等々一度資源は海外から購入すればいいと舵を切ってしまっていた。その間に元々技術レベルの高かった欧米系だけでなく中韓の技術レベルが上がりもはやトップランナーと言えるかは疑問に鳴って来ている。特に実際に採鉱する際に経済性を左右するエンジニアリングが不足している。2010年にようやくエネルギー基本計画の中で海洋エネルギー・鉱物資源開発の強化が明記された。 例えばマンガン団塊の例ではマンガン28.8%、(40〜50%以下陸上資源中の割合)、銅1.0%(0.5〜1.0%)、ニッケル1.3%(0.4〜1.0%)など。実際の世界の露天掘りの鉱床では銅で0.5%、金だとわずか0.3g/tの採鉱が行われている。レアアースを含めれば技術革新により最高コストを下げることで充分な経済性が期待されるし、日本の場合だと国内に資源を持つことで価格交渉力の強化が期待できる。 海底鉱床の実用化が最も進んでいるパプアニューギニア沖とくらべると日本のEEZは外洋にあり気候条件は非常に厳しい。また、深海底についてはいまだに知られていないことが多く環境面の評価も必要になる。例えばフランク・シェッツィングの小説深海のYrrではゴカイがメタンハイドレートをかじり大陸棚を崩落させて大津波を起こしているし、バミューダ・トライアングルで船が難破するのは同じくメタンハイドレートが気化するからと言う説(さすがに怪しいですw)もある。太平洋に関してはブッシュ元大統領が海洋保護区を設定した。メキシコ湾では石油資源開発を優先してたので多分人気取りでしか無いが・・・それなりに評価されているらしい。 中国がよってくる尖閣諸島についてはどうか?1969年国連のアジア極東経済委員会が豊富な石油、天然ガス資源が埋蔵されていると報告したのが唯一の根拠では有るが、それを裏付ける科学的な調査資料や文献は一切ない。要は有るかもしれないと誰かがそう言っただけである。日中中間線を挟む中国の天然ガス開発も経済性は無いと言われておりなんだかなあと言うばかりだ。
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