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政治はなぜ嫌われるのか 民主主義の取り戻し方
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政治はなぜ嫌われるのか 民主主義の取り戻し方

コリンヘイ【著】, 吉田徹【訳】

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政治はなぜ嫌われるのか 民主主義の取り戻し方

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2012/11/24
JAN 9784000258692

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2024/06/26

政治は現代社会の集合行為問題の解説をするために存在している。 「民主的政体が存在するためには参加する社会が存在しなければならない」 昨今の投票率の低下などにより ある有権者が投票所に足を運ぶかどうかは、その有権者にとっての初めての選挙で実際に投票したかどうかにかかっている。そ...

政治は現代社会の集合行為問題の解説をするために存在している。 「民主的政体が存在するためには参加する社会が存在しなければならない」 昨今の投票率の低下などにより ある有権者が投票所に足を運ぶかどうかは、その有権者にとっての初めての選挙で実際に投票したかどうかにかかっている。その際に投票していれば、続く選挙でも投票する可能性が高い。

Posted by ブクログ

2024/05/31

タイトル通り、政治はなぜ嫌われるか、というか政治参加の低下という現象について、既存の議論をデータを踏まえて批判的にレビューするとともに、かなり新しいというか、挑戦的な主張を展開していく。 印象に残った点を中心にざっくりと主張をまとめると、 ・政治参加が減っているということについ...

タイトル通り、政治はなぜ嫌われるか、というか政治参加の低下という現象について、既存の議論をデータを踏まえて批判的にレビューするとともに、かなり新しいというか、挑戦的な主張を展開していく。 印象に残った点を中心にざっくりと主張をまとめると、 ・政治参加が減っているということについて、選挙とか政党への加入といった公的な形での参加は減少しているようだが、それも比較する時間を長くするとそこまで明確ではない。また、公的な形ではないデモや不買運動などなど、さまざまな形での参加もある。 ・政治参加の低下に関する従来の説明は、デマンド側、つまり一般の市民の意識の低下に原因を求めるのが中心であったが、サプライ側、つまり政治家、官僚組織、政治評論家、さらには政治学の研究などにも問題はある。 ・その根っこには、政治学での公共選択論がある。これと経済学的な新自由主義が組み合わさった議論の影響が大きい。つまり、人間を利己的で、自己利益の最大化のために行動するものという仮定に問題がある。この仮定には、理論的、実証的な課題は多いものの、利己的な人間というある種わかりやすい説明が蔓延することで、政治的なものへの失望、嫌悪を生み出した。 ・実際的にも、選挙運動の仕方にも、マーケティング的な手法が使われるようになった。つまり、サプライ側が、市民=消費者と考えるようになり、最初は仮定でしかなかったものが、実現した。 ・こうした市民=消費者という考えや政治嫌悪は、さまざまな社会的な課題を政治ではなく、経済問題としてある意味、価値ニュートラルなアプローチへの志向を作り、つまり社会的課題の非政治化というトレンドを生み、それと新自由主義、市場メカニズムによる解決という流れを生み出した。 ・しばしば、グローバル化の影響で、一国の政治でできることの限界が強まってきたという議論もあるが、実証的なデータはその議論をサポートしていない。 ・実際のところ、政治は、思われているほど、無力ではなく、さまざまな課題を選択することができる。このことへの認知の低下、つまり、ある種のディスコースの蔓延が政治参加の低下を生み出している。 という感じかな? ちょっと極端ではないかと思いつつも、一つの議論としてかなりの説得力を感じた。 個人的には、政治学を勉強していたときに公共選択論は結構興味を持って学んだことがある。公共選択論とゲーム理論を組み合わせると、いろいろな事柄が、クリアに分析できると思っていた。今、思えば、とてもナイーヴな考えなのだが、その時は一定の魅力のあるアプローチだったのだ。 公共選択論は、確かに経済学的な手法を政治に持ち込んだものだが、そこで求められているのは必ずしも経済的な利益ではなく、政治的な価値判断に関して、自己利益というか、自分に近い政治的価値を高めるための合理的な選択という議論だと思ったので、全てを経済的な効用問題に変換する新自由主義とは同じものだとは思わなかった。 そして、公共選択論などのアプローチもそれでなんでも政治を分析できるというものではなく、そうした考えから演繹される仮説がどれだけ現実を説明できるか、そして、より重要なポイントとしては、それによって説明できないものはなんなのかを見つけるための方法論と考えていた。 そのあたりが、この本を読み始めたときには、公共選択論と新自由主義の関係はそんなに単純じゃないだろうと思ったところなのだが、この本を読了した今では、全く著者のいう通りだと思うようになった。 最初は、現実を分析するための単なる仮説であったものが、そのディスコースが一般化していくことで、仮説ではなく、現実を生み出していくということなんだな。これはホモ・エコノミクスが現実的な人間観に本当になっているのと同じなんだな。 自分は、新自由主義から遠いところにいると自分ではポジショニングしていたのだが、80年代に経済や政治をいろいろ学んだ私も実はそういうディスコースの中にいたんだと気づき、驚いた。

Posted by ブクログ

2013/07/12

【目次】 日本語版への序文 「擁護しがたいものを擁護する」 第一章 政治に対する幻滅  政治と公共善  政治分析の課題としての政治不信  政治への幻滅はどこから来たか  政治不信をマッピングする   人口的な要因/社会経済および教育による要因  公式的な政治参加から非公式的な政...

【目次】 日本語版への序文 「擁護しがたいものを擁護する」 第一章 政治に対する幻滅  政治と公共善  政治分析の課題としての政治不信  政治への幻滅はどこから来たか  政治不信をマッピングする   人口的な要因/社会経済および教育による要因  公式的な政治参加から非公式的な政治参加へ?  政治はなぜ白けの対象になるのか――有権者に責任はない  社会関係資本論の問題提起――サプライ・サイドかディマンド・サイドか  「批判的市民」の問題提起   投票年齢引き下げの結果  政治を取り戻す――サプライ・サイドによる選択肢に向けて 第二章 政治、政治参加、政治化  固有の政治コンセプト、包括的な政治コンセプト  選びとる行為としての政治  作為としての政治  討議としての政治  社会的な相互作用としての政治  政治的な参加、政治的な非参加  政治化と脱政治化  政治化はどのように生じるか  脱政治化はどのように生じるか 第三章 脱政治化の国内的源泉  脱政治化の公的政治  公共選択論  新自由主義と公共選択論の親和関係  政治化を伴う新自由主義、脱政治化を伴う新自由主義  アローの不可能性定理  政治による過重負担  官僚制による過重負担  政治的ビジネス・サイクル論――脱政治化の要請  ダウンズと選挙競合の市場化  結語 第四章 脱政治化のグローバルな源泉  グローバル化と民主的な政治的討議は対立するのか  「ハイパー・グローバル化」  グローバル化とは何を意味しているのか  独立変数としてのグローバル化  経済統合の水準を検証する  資本市場統合の度合い  従属変数としての国家の収縮  国家のサイズと活動範囲  貿易量と国家支出の相関関係  海外直接投資と国家支出  金融市場をなだめる  グローバル化肯定説のレトリックと現実 第五章 私たちはなぜ政治を嫌うのか  「私たちが望む政治」か「彼らが望む政治参加」か  誰が非難されるべきなのか  サプライ・サイドとディマンド・サイドの区分は正しいか  政治と人間性と

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