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昭和演劇大全集
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2012/11/26 |
JAN | 9784582835250 |
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
テレビ番組の解説対談を文章化したもの。渡辺保といえば「古典」のイメージが強いのだが、東宝での経験や、新派・新劇・小劇場などを数多く見てきた体験があるんだな。昭和の様々な演劇の歴史や特徴がよく整理されている。落語を見る際の視座もあった。
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書店や図書館に行って気づくのは、日本の近現代演劇史を平明に語る本が存在しないという点である。大部の資料本、研究書ならなくはないが、歌舞伎、新派、新劇、新国劇、宝塚歌劇、浅草喜劇、東宝演劇、松竹新喜劇、不条理劇、アングラ演劇、小劇場演劇…とおびただしいジャンルが交錯し、競い合った...
書店や図書館に行って気づくのは、日本の近現代演劇史を平明に語る本が存在しないという点である。大部の資料本、研究書ならなくはないが、歌舞伎、新派、新劇、新国劇、宝塚歌劇、浅草喜劇、東宝演劇、松竹新喜劇、不条理劇、アングラ演劇、小劇場演劇…とおびただしいジャンルが交錯し、競い合った昭和演劇シーンについて、われわれ遅れてきた世代に端的に説明してくれる本というのが、見当たらないのである。今回出た『昭和演劇大全集』(平凡社 刊)は、その空隙を埋める貴重な存在だといえる。 2009年までNHK-BS2で月2回放送された『昭和演劇大全集』は、NHK秘蔵の劇場中継アーカイヴをどっと蔵出ししてみせたすばらしい番組だった。久保栄 作、村山知義演出による『火山灰地・第1部』(1961年収録)がこの目で見られたことにいくら感謝してもし足りず、京劇の梅蘭芳(メイ・ランファン)の来日公演『貴妃酔酒』(1956)には「堪能」という言葉以外に思いつかず、黒テントの『翼を燃やす天使たちの舞踏』(1970)の熱気もただごとではない。NHKにはぜひこのアーカイヴをソフト化してもらいたいものである。 本書は、番組の冒頭30分ほどについてくる渡辺保(劇評家/元・東宝演劇部)と高泉淳子(女優/元・早大劇研、遊機械全自動シアター)の対談を収録したもの。今でも思い出すが、この冒頭対談は非常におもしろかった。全部録画しておけばよかったと後悔していたのだが、今回こうして平凡社が活字にしてくれたのは、かゆいところに手の届く好企画である。 この対談の魅力は、単にその日に放送される作品の解説というのに留まらず、対談者2名それぞれの、演劇に人生を投げ打ってしまった自画像を惜しげなく提示したことだ。新劇の全盛期については渡辺の講釈の生徒役に徹していた高泉淳子が、アングラ演劇、小劇場演劇以降は一転して自伝的な主体性を帯びていく。 仙台の浪人生だった高泉が予備校の帰りに、いつもの公園に黒いテントが建っているのを発見する。抜き差しならぬものを感じた彼女が自転車でなんどもテントのまわりを回っていると、テントのなかの者から「怖くないから見ていけば」と声をかけられる。黒テントの『キネマと怪人』である。声をかけたのは斎藤晴彦らであった。この時の体験が、彼女にとって演劇を始めるきっかけとなったという。 いっぽう渡辺保は、モスクワ芸術座の1959年の来日公演を回顧する。いまとちがって、当時は字幕スーパーが出なかったそうだ。 渡辺 ロシア語がわからない観客は、せりふは何もわからなかったんです。僕もロシア語はできないから、チェーホフの戯曲を暗記して見に行きましたよ。でも、なかなか全部というわけには行かないから暗転になったり、休憩になったら僕はものすごく忙しい(笑)。休憩中にはロビーで次のシーンを覚える。でも、おかげでこの2本(『桜の園』と『三人姉妹』)は全部覚えちゃった。 高泉 舞台監督さんみたいに?(笑) 渡辺 身分不相応なお金を払った上に、かなり辛い体験でしたよ。
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