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談志歳時記 名月のような落語家がいた
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2012/11/22 |
JAN | 9784104118076 |
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談志歳時記
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談志歳時記
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
松岡弓子の『ザッツ・ア・プレンティ』が「父親の介護記録なんだけど、その父親がたまたま立川談志だった」本だったとすると、『談志歳時記』は「恩師に最後まで付き合った教え子の記録なんだけど、その恩師が立川談志だった」という本。 吉川潮が家元を直接看取ったわけではないけど、最盛期から...
松岡弓子の『ザッツ・ア・プレンティ』が「父親の介護記録なんだけど、その父親がたまたま立川談志だった」本だったとすると、『談志歳時記』は「恩師に最後まで付き合った教え子の記録なんだけど、その恩師が立川談志だった」という本。 吉川潮が家元を直接看取ったわけではないけど、最盛期から晩年衰えるまでを、関係者の中では一番冷静に見ていた人なんじゃないかしら。それは「恩師と教え子」という関係であり、落語家における「師匠と弟子」の関係とはまったく違う関係なのです。乱暴な線の引き方をしてしまえば、血を、DNAを引き継ぐのが「師匠と弟子」ならば、「恩師と教え子」は世界観を、了見を共有する。こう書くと比較的思ったことに近いかしら。 親の悪口のように家元をネタにするか、一歩引いたところから、血を分けずに家元を描写できるか。 お弟子さんが家元について書かれたものもずいぶん読みましたが、この辺が大きな違いだなぁと思います。 『赤めだか』も凄まじくうまいなぁと思ったけれども、やはり文章のプロは、文章のプロなのです。えらいものです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
立川談志が亡くなった後、その多くの弟子が、自分の談志にまつわる思い出噺を本にしました。 しかし、その中でも抜群によくできたものが、吉川さんのこの一冊です。 談志との出会いから、訃報を知るまでの出来事がここまで詳細に書かれたものは他に類を見ないでしょう。おそらく自伝よりもこちらのほうが内容はまとまっていると思います。
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声が出なくなった談志晩年の落語に、寂しさを感じつつ、記録としてとどめ、ダメだしすらする著者の心の揺らぎが伝わってくる。
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