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この国はどこで間違えたのか 沖縄と福島から見えた日本
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2012/11/22 |
JAN | 9784198635091 |
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商品レビュー
4.3
15件のお客様レビュー
住民投票運動とローカルレジーム ハーベスト社 地域活性化=人が嫌がるものに手をだす とうい等式がなりたってしまった 民主主義的方法で自らいい形で威勢よく地域活性化といわずに、うまく縮小していける方向を探るモデルをたてられるか
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「沖縄と福島から見えた日本」という副題がついているとおり,「国策としての棄民」ともいうべき40年間(あるいはそれ以前からの)の沖縄と,原発被災した福島との,相似性にスポットを当てて,新聞記者が著名人にインタビューをしています。 取り上げられている人たちは,すでにわたしの本棚に...
「沖縄と福島から見えた日本」という副題がついているとおり,「国策としての棄民」ともいうべき40年間(あるいはそれ以前からの)の沖縄と,原発被災した福島との,相似性にスポットを当てて,新聞記者が著名人にインタビューをしています。 取り上げられている人たちは,すでにわたしの本棚にも何冊かの本がならんでいる人たちでした。 インタビューアである新聞記者の渡辺豪氏の所属は,沖縄タイムス。その紙上に連載されたものを集めたようです。 ただ,このインタビュー記事は,まるで渡辺記者との対談の様なときもあります。それくらい,記者の方も,当事者意識でしゃべってしまっているのだと思います。 とにかく,日本はアメリカから早く「独立」する必要があります。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
沖縄と福島。米軍基地と原発というそれぞれの大きな問題を抱えるふたつの地域を安易に同一化するのは危険かもしれない。 けれども大きな視点からみると、その根底にはアメリカの意志というものがあり、それに対する戦後の日本の政治というものがある。 日本はアメリカの政治判断に日本は抗えない。むしろアメリカに従属することで「自分の頭で考えなくてすむ」という安寧を得ていたのではないか。 軍事、外交の多くはアメリカに任せて経済成長に専念できたことが、現実的にはメリットとして享受してきた。その代償として沖縄は再び「捨て石」とされ、アメリカに供されてきた。その間国内では東京への一極集中が進んで地方は疲弊して過疎化し、そんな地域を狙って55基もの原発が建設された。共通するのは巨額の地方交付金や賠償金をばらまくことによって、世論の分断が起きていることである。賠償金を過剰にばらまくことで、都市の人間は『やましさ』を感じないですむ。我々はみな米軍基地や原発という危険なものを地方に押しつけている、 (NIMBY~Not In My Back Yard~というらしい)『やましさ』があるのだ。それが時には攻撃的にもなるし、無関心にもなる。 9.11以降のアメリカにも似て、3.11以降の日本は明らかに右傾化している。美談ばかりを取り上げるジャーナリズムの偏向もそれを助長している。民主党への失望を梃子にした自民党の躍進と、あからさまなジャーナリズムの追従は、非常に不気味な歴史の暗部を思い起こさせる。 なぜわれわれわれは変われないのか。民主主義とはこんなものだったのか。 残念な思いばかりが残る問いかけである。
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