帝都を復興せよ

江上剛【著】

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 2012/11/19
• JAN: 9784334928582

商品レビュー

2019/05/25

都市計画の理想を追い求める後藤新平。関東大震災の復興内閣で内務大臣という立場でその理想に邁進する後藤だが、その前に立ちはだかるのは、既得権益や己の利益を守ることに腐心する政治屋だった。帝都の復興が、大幅に規模が縮小された結末は悲しかった。国益ではなく私益を追求する代議士に嫌気がさす。軍人や戦争を止められなかった代議士のおかげで、この約20年後に東京は再び焼け野原になるのだ。歴史が都市改造を促したかのようだ。

2015/09/19

関東大震災がおき、帝都を復興させる為の話。この時の復興事業が上手くいったおかげで、今の東京の街の姿がある。当時は、問題も多く、そして金が無い。街を復興させるには、様々な人達と努力と知恵が必要である。いつ、また、関東大震災が来てもおかしくは無いのだろうが、日本は何度でも立ち上がる事だろう。

2015/08/19

関東大震災の復興に尽力した後藤新平の物語です。理想と政治の間で奮闘する後藤総裁の奮闘を朝日新聞の記者からの目線で描いたノンフィクションでした。一気読みでした。おもしろかったぁ。