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空想科学読本(12) 科学で解けない超難問編
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | メディアファクトリー |
発売年月日 | 2012/11/15 |
JAN | 9784840149013 |
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空想科学読本(12)
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商品レビュー
2.9
7件のお客様レビュー
“ただ、七転八倒の日々は、苦しくも楽しかった。ノートに名前を書いただけで人が死ぬとか、一家全員がまったく歳を取らないとか、その理由を問われても、普通に考えれば「そういう設定だから」「制作上の都合」と答えるしかないだろう。しかし、それでは何も生まれないから、僕は何とか結論を導き出そ...
“ただ、七転八倒の日々は、苦しくも楽しかった。ノートに名前を書いただけで人が死ぬとか、一家全員がまったく歳を取らないとか、その理由を問われても、普通に考えれば「そういう設定だから」「制作上の都合」と答えるしかないだろう。しかし、それでは何も生まれないから、僕は何とか結論を導き出そうと煩悶した。(略)この七転八倒は結論に至ろうとするプロセスだ。そこには、自分が何をどんなふうに考え、どこまで突き詰めたかが凝縮されている。(p.222)” 結局遅れて翌日になってしまったが、クリスマスっぽい本をレビューしたいなということで、この本。特撮や漫画・アニメの設定に科学の視点を持ち込み大真面目に考察する人気シリーズの第12作目。しばらくご無沙汰だけど、僕も好きでよく読んでいたのを覚えている。今回は、「科学で解けない超難問」と題して読者から質問を募り、筆者がそれに答えるという形をとっている。 例えば、「サンタクロースはどうやって、一晩で世界中にプレゼントを配るのですか?」 12月24日の夜、世界中の子どもたちへプレゼントを贈る心優しき聖人・サンタクロース。だが、野暮を承知の上で、「空想科学」的に彼の行為を考えてみるとどうなるか? まず、彼に許される時間は(時差を考慮して)およそ32時間。この短時間で地球上の陸地を隈なく、18億4千万人の子供たちのもとを訪れるために、トナカイには最低でもマッハ1900の飛行速度が要求される(ただし、サンタクロースは家の壁を通り抜けられると仮定する)。また、枕元にプレゼントをそっと置こうとすると、この速度を相殺するために箱を進行方向とは逆に2千万トンの力でぶん投げればよい。 "こうなると、サンタクロースの描像もだいぶ変わってくる。(略)その実態は驚異のスピードで飛びまわるソリに打ち乗って、32時間ぶっ通しでプレゼントを投げまくる怪力じいさんだったのだ! うひ~、オソロシか~。(p.96)" 他にも「ウルトラマンは、なぜ最初からスペシウム光線を撃たないのか?」、「サザエさん一家は、なぜ歳を取らないのですか?」などなど、科学的に扱うための糸口からして困る質問ばかり。こういった類いの質問は、どの次元で考察すれば良いかが明らかでないので、答える方が改めて問題を設定してやる必要があるというのも難しかったんだろうなぁと想像する。正直なところ、残念ながら面白い結論まで到達できずになんだか微妙なところで終わってしまっているように感じる項も多い。だが、それも含めて、筆者が読者からの質問になんとか答えようと"七転八倒"、ひたすら苦労する姿を楽しみながら、ゆったりとクリスマスのひと時を過ごすのも一興ではないだろうか。知らんけど。
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このシリーズは大好きで、高校生までは学校の図書館で読んでいたのですが、大学では置いていないので、サイン本を買っちゃいました。 「言われてみれば!」な質問をする読者さんにも脱帽するが、それを面白い方向に考察する柳田先生の手腕はさすが。
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いつものシリーズ。最近は萌え系から最新漫画まで広くテーマを扱っている。 今回は科学で解明できないものを解明するというなんとも哲学的なテーマをやっていた。 それぞれ筆者の苦労が感じられ、面白かった。
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