ブレイクブレイド(ほるぷ出版)(11) メテオC

吉永裕ノ介(著者)

• 販売会社／発売会社: ほるぷ出版
• 発売年月日: 2012/11/12
• JAN: 9784593857104

商品レビュー

2017/01/22

　ゼス編ですね。第２部スタート。

　敵主力を事実上壊滅させ、クリシュナ国外に叩き出したところで、平和攻勢といきたいが、そうは問屋がおろさなかった。負けたとはいえ、局地戦に敗北したに過ぎないアテネスは再起と反撃の機会を伺う。そして、ライガットとシギュンである。シギュンに対する、ライガットの逡巡はおそらく、父の苦労、少年時代から舐めた辛酸に由来するものと想像に難くない。宮仕えには向いていなさそうだし…。除隊して年金生活というわけにもいかないのだろうな、と。相方に茨の道を歩ませたくはないはず…。

2012/11/16

映画化により、一気にメジャーになってしまった「ブレイクブレイド」。

「あぁ、もうこの漫画も俺だけの嗜好品ではなく、みんなのものになってしまったんだなぁ～」と寂しい思いもあるが、いやいやもっと広くみんなに浸透してほしいという気持ちもある。

一見”劣化版ファイブスター物語”な感じもするが、中身は全くの別物。
もっとゴツゴツとしていて人間臭い。

魔力をもった者でしか動かせない魔動巨兵（ゴゥレム）だが、華々しい魔法とかを使えたりしない。
実弾を魔力で飛ばすのだ！
銃は実弾、あとは接近戦！（ブレイド、ハンマー、ランスとなんでもアリ）
戦闘中は、魔動巨兵（ゴゥレム）が壊れる壊れるｗ

ただ若干、この”魔力”の設定を活かしきれていない感じがする。
魔力がない人間しか動かせない主人公機”ブレイクブレイド”だが、他の魔動巨兵（ゴゥレム）と比べて、運動性能が高いくらいで特別な性能差が見当たらない。

この漫画、巨大ロボット物！戦争物！あたりに目が行きがちだが、俺はこの漫画に出てくる登場人物たちが結構好きだ。
戦争という殺し合いを描いているし、しょっちゅう人が死ぬ。
だけどここの物語の登場人物は、敵も味方も、男も女も、みんな強くて優しい。
そこが救われる。

さて待望の１１巻。
前巻でひとつの大きな戦が終わり、つかの間の平和が訪れている。
だがそれは、次への大きな戦への準備期間でしかない。
なんか久しぶりにゼスが登場！
次の戦では花形となるであろう。
アイガットとシギュンの関係は？
最後に謎の新キャラ登場！

恐らく次の戦が物語最後になるであろう、おお戦さ。
着実に物語は進み、しっかりと完結させてくれると確信している。
安心して読める、隠れた良作である。

2012/11/11

戦闘はなく繋ぎの巻…と言えないくらい人物の心情や立ち位置などが語られます。戦争が一時休止してるからこそ人々が心に負った傷などが表面化してきて、スピード感はありませんが飽きずに最後まで読んで考えさせられました。
最後に新キャラ登場に、予告では遂にゼスの事情が…!?という感じでやっぱり読むのやめられないシリーズです。