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いのちより大切なもの
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いのちより大切なもの

星野富弘(著者)

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いのちより大切なもの

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 いのちのことば社卸部
発売年月日 2012/12/01
JAN 9784264030539

いのちより大切なもの

¥550

商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

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2024/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

父が好きで、子どもの頃の実家のカレンダーは結構な頻度で富弘さんのものだった気がする(そうじゃないときは相田みつをさん)。 そんなこんなで、美術、絵画の方面にはからっきしな自分の割には、美術館にも行ったことがある(結婚前に嫁さんと二人で行ったはずなのだけれど、嫁さんはそんな気もするという程度。思い出とは儚いものですね)。 ブグログのレビューで見かけ、すっごく懐かしくなり、図書館にあったので借りてきた。 今年(2024年)4月に他界されたとのこと。ご冥福をお祈り致します。 久々にじんわりとその世界に浸らせてもらいましたが、存じ上げなかったのは、入院中にキリスト教の洗礼を受けられていたということ。 なるほど、あの含蓄ある言葉はその教えの影響も受けているのでしょうね。 富弘さんの、口にくわえた筆で書いたとは到底信じられない程の滋味深い花の絵と、温かみのある筆跡で綴られる、人の世の真理を突く言葉の数々に目頭が熱くなる。 様々な金品奉納、寄付、洗脳のようなマイナスイメージな話題が多くあるので、「宗教」というとどうしても何となくうさん臭い感じがしてしまうのですが、本来こういった人生と向き合うための言葉を生み出し、姿勢を正すためのものと思う。 自分は無宗教かつ無知のため、それぞれの宗教の教義の差を認識できていないが、基本的には受容し、赦し、感謝する心を説くものなのではないのかと思っている。 何を信じても良いと思うが、正しく広まれば世の争いごとはなくなると思うのだが、何故にうまくいかないものなのか。 絵の作品集だけに留まらず、星野さんのエッセイもしたためられており、その考えがよく分かり良かった。 本書の刊行年は2012年。 東日本大震災直後、無力感に襲われしばらく何にも手につけられなくなってしまったそう。 それでも、テレビのどこかの町の映像で、瓦礫の間で枝が折れて倒れそうになっている木の枝先に咲く花を見て「もう一度やってみよう」と思い直したそう。 いのちが一番大切だと 思っていたころ 生きるのが 苦しかった いのちより 大切なものが あると知った日 生きているのが 嬉しかった この詩に込められた真意は「健康で長く生きることだけが価値ある人生なのだとしたら、生きるのは、あまりにも悲しくて苦しい連続ではないでしょうか。」とのこと。 また、震災を受け、「津波が迫る中、(省略)「津波が来るぞ」と知らせて回っていた人。その人たちは皆、自分のいのちよりも大切なものに向かっていた人ではないかと思います。」との考えも示されている。 自分のいのちを賭してでも、耐えきれそうにない苦しみに耐えてでも守りたい生き様、信条があってこその人生ということでしょう。 絵を添えられた作品は収められてなかったが、自分が大好きなぺんぺん草の詩に対する背景も記されていて、また近く実家に帰らなきゃとも思う。 神様がたった一度だけ この腕を動かして下さるとしたら 母の肩をたたかせてもらおう 風に揺れるぺんぺん草の 実を見ていたら そんな日が本当に 来るような気がした 富弘美術館、また無性に行きたくなってきた。

Posted by ブクログ

2024/05/20

 今月中になんとか読んでレビューを作って、私なりに星野富弘さんを追悼したいと思い、手にしました。先月星野富弘さんが78歳で永眠されました。頚椎損傷による下半身不随のため、詩画はすべて口に筆を咥えて制作されていました。  この詩画集が発売されたのが東日本大震災の翌年です。それ以前...

 今月中になんとか読んでレビューを作って、私なりに星野富弘さんを追悼したいと思い、手にしました。先月星野富弘さんが78歳で永眠されました。頚椎損傷による下半身不随のため、詩画はすべて口に筆を咥えて制作されていました。  この詩画集が発売されたのが東日本大震災の翌年です。それ以前に、この本の表紙のオダマキを描いた『いのち』という作品…。  『いのちが一番大切だと 思っていたころ   生きるのが 苦しかった   いのちより 大切なものが   あると知った日   生きているのが 嬉しかった』  東日本大震災のあとは「いのちより大事なものは何ですか?」と質問されることがなくなり、“いのち”について思いを巡らせ、“いのちは与えられたもの”だから、しまい込まず良い味が出るまで思いっきり使い込んでいきたい…”というものでした。  星野富弘さんの描かれる草花のみずみずしさと優しさ、添えられている言葉はどれも元気になるような、勇気づけてもらえるような作品ばかりで、本当に好きでした。が、与えられたいのちを全うされ、素敵な詩画を残してくれたことに感謝します。心から御冥福をお祈りします。 

Posted by ブクログ

2022/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 星野富弘「いのちより大切なもの」、2012.12発行。絵がとてもきれいで素晴らしいです。字も味わい深いです。詩には心がこもっています。 ~暗いより明るい方を、遅いより速い方を、静けさよりにぎわいを、いつから片方ばかりを求めるようになってしまったのか、どちらも同じ 大切~

Posted by ブクログ

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