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魔のプール 創元推理文庫
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魔のプール 創元推理文庫

ロス・マクドナルド(著者), 井上一夫(訳者)

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魔のプール 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 1967/05/26
JAN 9784488132057

魔のプール

¥220

商品レビュー

3.3

4件のお客様レビュー

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2019/01/16

最盛期を迎える前の作品ということもあってか、結末の真相がインパクトに欠ける。意外と云えば意外だが衝撃は皆無に等しい。 ストーリーが流れるままに過ぎて行き、各々の人物像の性格が掴みにくく、透明度が高過ぎて浸透してこなかった。 アーチャーは若く、ラストシーンで警察署長と殴り合いを演...

最盛期を迎える前の作品ということもあってか、結末の真相がインパクトに欠ける。意外と云えば意外だが衝撃は皆無に等しい。 ストーリーが流れるままに過ぎて行き、各々の人物像の性格が掴みにくく、透明度が高過ぎて浸透してこなかった。 アーチャーは若く、ラストシーンで警察署長と殴り合いを演じるほどの青さも見せるが、マーロウの影を引き摺っている感は多々生じた。 若さゆえのニヒリズムがアーチャーをアーチャー未満にしている。 今度は睡魔に邪魔されないよう、臨みたいものだ。

Posted by ブクログ

2015/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私立探偵リュー・アーチャー第2作。 アーチャーのもとに依頼人モード・スロカムが訪ねてくる。夫宛に彼女が不倫しているという告発の手紙が届き、夫に見つかる前に隠すことができた。このような手紙が今後来ないよう依頼される。しかし、彼女は犯人探しに消極的な態度を示す。 モード・スロカムの知人の知人として彼女の家のパーティーに行くが、そこで夫ジェイムズの母オリヴィアがプールの中で死亡しているのが発見される。オリヴィアは資産家だが、息子夫婦には最低限の金しか渡していなかった。また、敷地内で石油が出ることがわかるが、掘削することに反対していた。 アーチャーはパーティーからの帰りに運転手を首にされ、夫婦の娘キャシーとの仲も引き裂かれたリーヴィスを街まで車に乗せていくことになる。リーヴィスと酒を飲んでいるとそこに警官が踏み込んでくるが、リーヴィスは逃げ去る。オリヴィアがプールの中で死亡しているのが発見され、リーヴィスが容疑者だという。 パーティーに来ていた警察署長クナドスンが捜査を開始するが、アーチャーは独自にリーヴィスの行方を追う。やがて、リーヴィスがキルボーンという精油会社の社長と会っているのを発見する。リーヴィスの隠れ家を捜索中何者かに捉えられるが、キルボーンの妻メイヴィスに助けられる。メイヴィスは夫によってヌードを撮影されており、それをもとに一緒にいるよう強要されていた。 開放されたアーチャーはリーヴィスを追いつめ警察に連行する。しかし、連行する途中に襲撃を受けリーヴィスは殺されてしまう。警察内に裏切り者がいると悟ったアーチャーは、リーヴィスを連れ帰ると連絡をしたフランクスという刑事を探り、キルボーンから金が流れていることを知る。 スロカム家に戻るとモードが自殺しているのを発見する。そこでモードとクナドスンが以前からの知り合いだったことを発見する。そこにメイヴィスから電話がかかってきて、すぐに会いたいと言ってくる。 メイヴィスに会ってみるとキルボーンの元から逃げてきたとのことで、メキシコへ逃げるよう話をする。しかし、そこでキルボーンの追手に捕まり船に捉えられる。キルボーンは自分がメイヴィスに金を渡したのを知られたためアーチャーを買収しようとするが、アーチャーはそれを拒む。別の建物に移されたあと拷問を受けるがなんとか脱出する。メイヴィスと一緒に逃げようとした時キルボーンが現れるが、メイヴィスがキルボーンを殺してしまう。 モードの友人からキャシーがクナドスンとモードの子供だと聞かされたアーチャーはキャシーに会いに行く。モードとクナドスンが一緒のところを見たキャシーはモードを憎み、父ジェイムズのためにモードの不倫を告発する手紙を書き、それが効果が無いと知ると祖母オリヴィアを殺した。オリヴィアを殺し遺産が手に入ればモードはクナドスンと逃げ出すと考えた。アーチャーはキャシーのため罪を問わず、クナドスンとキャシーは一緒に去る。

Posted by ブクログ

2014/08/11

リュウ・アーチャーシリーズ第2作。 ギャルトン事件以降の静謐で透明な文体、人間の業を見つめる厳しくも優しい眼、狂言回しとしてひたすらに悲劇的な家族の有り様と向かい合い続けた、孤独な私立探偵アーチャー。 この作品では、僅か最終章にのみ、円熟期の傑作に繋がる素養があるだけで、冒頭から...

リュウ・アーチャーシリーズ第2作。 ギャルトン事件以降の静謐で透明な文体、人間の業を見つめる厳しくも優しい眼、狂言回しとしてひたすらに悲劇的な家族の有り様と向かい合い続けた、孤独な私立探偵アーチャー。 この作品では、僅か最終章にのみ、円熟期の傑作に繋がる素養があるだけで、冒頭から終盤まで拳銃片手にエネルギッシュに卑しい街を闊歩する若々しいアーチャーを楽しめる。 減らず口をたたき、ささやかな暴力なら厭わず、女性に対してもやや色目を使う。 まだ、この段階ではハメットにも、チャンドラーにも、しっかりと繋がっている。無論、ロス・マクドナルドの真価は、まだ発展途上にあったのだが。

Posted by ブクログ

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