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ホロコースト後のユダヤ人 約束の土地は何処か 金沢大学人間社会研究叢書
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ホロコースト後のユダヤ人 約束の土地は何処か 金沢大学人間社会研究叢書

野村真理(著者)

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ホロコースト後のユダヤ人 約束の土地は何処か 金沢大学人間社会研究叢書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 世界思想社
発売年月日 2012/10/26
JAN 9784790715757

ホロコースト後のユダヤ人

¥2,255

商品レビュー

5

4件のお客様レビュー

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2025/08/26

ホロコースト後のユダヤ人難民DPを考察している。ナチスやポーランドからの迫害を逃れたユダヤ人DPがどの様な経路でパレスチナに集ったのか、ユダヤ人だけの問題でなく、大きな世界勢力に翻弄された状況を辿っている。とはいえ、同じ民族間に横たわる溝も深く難しい。

Posted by ブクログ

2024/03/25

200頁にも満たない小著ですが、密度は濃く、パレスティナ問題を理解するうえでの入り口として勉強になりました。 現在のイスラエルはどのような経緯で建国されたのか。ホロコーストにより深い傷を負ったユダヤ人たちは、シオニズムの勃興と相まって約束の地があるイスラエルを建国した。間違って...

200頁にも満たない小著ですが、密度は濃く、パレスティナ問題を理解するうえでの入り口として勉強になりました。 現在のイスラエルはどのような経緯で建国されたのか。ホロコーストにより深い傷を負ったユダヤ人たちは、シオニズムの勃興と相まって約束の地があるイスラエルを建国した。間違ってはいないが、解像度を上げるとその経緯も複雑であり、ユダヤ人たちも一枚岩ではない。 本書に出てくる言葉にDP(Displaced Person)がある。難民と訳されることも多いとのことだが、本稿でのDPは戦後間もない頃の狭義的な意味であり、平たくいえばタイトルにある「ホロコースト後のユダヤ人」を指すといってよい。(当時のDPの定義は本書内でしっかり説明されている。) ホロコーストにより収容所へ強制移住されたユダヤ人たちは、連合国側の勝利によって解放される。しかし、なぜDPが現れるのか。 考えてみれば、ドイツだろうがポーランドだろうが、どこに住んでいたのであれ、連合国側により解放された以上は元々住んでいた場所に帰れば済む話である。DPという立場になったとて、それは帰還までの一時的な措置であるはずだ。実際、連合国側(アメリカ)はDP収容キャンプでDPたちの生活を手厚く保護しており、それは一過性のものであるという算段でいた。 だが、事はうまく動かない。 イスラエル建国時、ユダヤ人移住者たちの大半はポーランドとルーマニアからだった。なぜ彼ら彼女らは解放後も元々住んでいた国に帰ったにもかかわらず、イスラエルという新たな国に移住したのか。 まず、ポーランドはナチの勃興以前から反ユダヤ主義が盛んな国であり、戦後わが家へ帰国したポーランドのユダヤ人たちには悲惨としか言いようがない迫害が待っていた。 「戦間期にすでに十分に暴力的であったポーランドの反ユダヤ主義は、戦争中、ナチという手本を得てさらなるレベルアップを遂げ、ユダヤ人の殺害を何とも感じぬ凶暴さが戦後ポーランド社会を覆っていた」 ポーランドのユダヤ人が強制収容所に送られたあと、その住んでいた家にポーランド人が住み着いていたこともあったという。比喩でもなんでもなく、帰国したところで家がないのである。そして、ポーランド社会の空気は上記のような有様である。取り戻せるはずもない。 また、当時の反共思想もあり、ユダヤ人=共産主義者というレッテルが貼られていたことも重要だろう。 (余談だが、私が20年ほど前にクラクフの近くにあるアウシュヴィッツへ行った際、たしかに負の遺産としてのシリアスさはあるのだが、極端なほどに観光地化がされており驚いたことがある。もちろん、それがポーランドに根付く反ユダヤ主義に由来するものというわけではないが、ホロコーストという陰惨極まる事象と比較すると、そこまで深く重く受け止めていないかのような印象は少なからず残った。) もうひとつのルーマニアに関しては、反ユダヤ主義は場所によるらしいが、パレスティナへの移住に関しては当時発生した飢餓が大きく影響しているという。 そのような理由から、DPたちには移住先となる国が必要となる。そこで出てくるのが約束の地があるパレスティナだが、それもすべてのDPたちが約束の地を求めたわけではないという。実際はアメリカやカナダに移住したい希望を持つユダヤ人もいたし(アメリカには移民法の関係でなかなか叶わなかったようである)、本書の最後ではドイツに帰国したユダヤ人も少なくないという一節が紹介されている。 しかし、シオニストたちは約束の地にこだわるわけであり、それは当然ながらパレスティナのアラブ人たちとの戦争を意味する。 ホロコーストを命からがら生き延び、連合国の庇護のもと収容キャンプで暮らすユダヤ人DPたちを実質的な強制徴兵でリクルートし、銃の安全装置の外し方さえ知らないユダヤ人の若者が中東戦争に巻き込まれていく様は悲惨極まりないものである。 また、パレスティナ問題に関して、当時パレスティナの委任統治国であったイギリスの罪が問われることも少なくないし、間違いというわけではないのだが、それも当初はアメリカからの要望でありイギリスは拒否していた。拒否の理由も石油利権を考えてのことであったりするので、あまり褒められたものではないだろうが、とにかく連合国側の論理はユダヤ人DP問題の解決であり、結果的にはその解決法が新たな問題を作ることに至る経緯も書かれている。 単純な加害/被害という二項対立では到底おさまらない様相が描かれており、改めてパレスティナ問題の複雑さを知らされる一冊。

Posted by ブクログ

2016/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2011年、真理先生サバティカル取得!実にメデタイ。 ホロコースト研究者は多いが、ドイツ側からの人が多い。一方で、中東の専門家がユダヤ人問題を包括的に取り組むのは手に余る。っつーことで、こういう文献はとっても貴重なんである。欲を言えば、研究成果の結実である性質上避けられないのかもしれないけど、正確さを期する為のデータ(数字)の羅列が素人にはダレる〜(≧∇≦)

Posted by ブクログ