後発事象の実務 どの時点で、いかに対応するか？

竹村純也【著】

• 販売会社／発売会社: 中央経済社
• 発売年月日: 2012/10/25
• JAN: 9784502466304

商品レビュー

2015/02/23

後発事象の経理部の実務上の判断指針や記載例を掲載。開示後発事象を財務諸表に注記していない場合の監査報告書上の対応を示しているが、それよりも財務諸表に注記されている場合に、監査報告書上強調事項とすべきかどうかの判断のほうがしりたかった。重要性を判断指針にするのはわかるがその判断指針の方がしりたい。財務諸表の利用者が将来の財政状態、経営成績およびキャッシュフローの状況に関する推定の精度を高める性質の事象で経常的かどうかなのか。

事後判明事実は修正後発事象を想定したもので、その際の重要性の考え方にアイアン・カーテン（期末日における累積額）、ロールオーバー（当期のPLに影響を与えるもの）という考え方があり、過年度遡及基準ではどちらともとれる考え方をとっているというのは復習になった。

2014/02/26

2/25読了。12月決算なので監査も一服し、残すは後発事象の検証だけだなと思って、積ん読状態の本書を読み始めました（笑）ややマイナー感あふれるテーマですが、実はここに制度会計の様々な問題やエッセンスが潜んでいることに気付かせてくれる良書です。もちろん実務書としても、網羅的といっていいほどかなり広範な事例を想定していて、実際の開示例や手続面の配慮に関する記述も豊富であり、即戦力としても活用できますので、会計クラスタにはオススメです。