舞妓の言葉 京都花街、人育ての極意

西尾久美子【著】

• 販売会社／発売会社: 東洋経済新報社
• 発売年月日: 2012/10/20
• JAN: 9784492044797

商品レビュー

2022/02/03

一つひとつの言葉が心に直接届く。まるで自分がそう言われているかのような気持ちで、スッと飲み込める。写真が美しい。

2019/11/16

11/16
旅行先のカフェに置いてあった本書を、カフェの居心地の良さに甘えて2時間ほどで読了

中学校を卒業して直ぐに、伝統産業である花街に舞妓さんとして飛び込んでくる少女達を、どのようにプロフェッショナルに育て上げていくのか。

本書では、伝統文化や人材育成の仕組みとともに、そこに自分の経験や周囲の関係性を大切にしながら自律的なキャリア形成を促す「言葉の力」があるとし、キャリア形成を促す29の言葉を紹介している。

一人前の「プロ」として生きるためのこれらの言葉には、社会人5年目の自分も気づかされることが沢山あった。

2018/12/30

１．この本をひと言でまとめると
　舞妓を育てる仕組みから、人材育成やキャリア形成の仕組みを考える

２．お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度
・自分を育ててくれている周囲の人たちの意図への理解と、それを自分に実行してもらうことへの感謝を、育成される側の自分は明確に気づいているということを、「おおきに」という言葉にこめて言えるかどうかがポイントだ。（p59）
→徹底した感謝が重要ということ。

・「すんまへん」は、非難を受け流すとか恥じ入っているといったために口にするのではなく、失敗を認めて明日への希望を生み出すステップ踏み出すために…必要な言葉。（p62）
→心からすんまへんが言えるかどうかが成長に必要。私自身も素直に謝るべきは謝りたい。

・見られる対象になることを、組織の一員として受け止められていることだと思えれば、周囲のサポートを前向きに受け止め、自分の技能を磨くことにもつながるのです。（p66）
→見られているということは期待の表れ、と前向きにとらえれるようになりたい。

・一生、一人前になれへんのどす（p146）
→勉強し続ける覚悟と、芸の世界の厳しさを感じさせられる。

３．突っ込みどころ
・お茶屋のおもてなしがどんなものかイメージつかなかった。
・モチベーション維持の方法が分かりにくかった。

4．自分語り
・組織で育てる、とう視点でとても参考になった。
・舞妓や芸妓をやめてこの世界から離れた人はどのような仕事についているのか興味がある。