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シビリアンの戦争 デモクラシーが攻撃的になるとき
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シビリアンの戦争 デモクラシーが攻撃的になるとき

三浦瑠麗【著】

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シビリアンの戦争 デモクラシーが攻撃的になるとき

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2012/10/20
JAN 9784000258647

シビリアンの戦争

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商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2022/01/28

三浦瑠麗 「シビリアンの戦争」 デモクラシーと戦争の関係性を論じた国際政治学の本。 デモクラシーと戦争が直結する衝撃的な結論とその論証、わかりやすい国際政治の用語解説のほか、著者の提言を加えた充実な一冊だった。良書だと思う 自衛戦争と侵略戦争という枠組や被害者と加害者という...

三浦瑠麗 「シビリアンの戦争」 デモクラシーと戦争の関係性を論じた国際政治学の本。 デモクラシーと戦争が直結する衝撃的な結論とその論証、わかりやすい国際政治の用語解説のほか、著者の提言を加えた充実な一冊だった。良書だと思う 自衛戦争と侵略戦争という枠組や被害者と加害者という関係性では見ることのできない開戦心理を知ることができた アメリカのイラク戦争に関する論考は 、戦争により大国となったアメリカの「光と闇」といった感じ 著者の論考から想像すると、軍を持たず、デモクラシーが安定した日本においては、シビリアンの戦争を止める手立てがないということになるのだろうか。 シビリアンの戦争とは *シビリアン(文民)が 軍部を攻撃的戦争に追い込む現象 *攻撃的戦争とは、相手から攻撃される前に 始められた戦争 *戦争に消極的な軍部と 戦争に積極的なシビリアンの対立構造

Posted by ブクログ

2018/12/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

シビリアンが推進し、また軍人が反対する戦争とはいったい何なのだろうか。この問いはミカエよりもはるかに深遠なものだ。

Posted by ブクログ

2016/12/28

戦争の火ぶたをきるのは、軍事国家の独裁者や、軍服を着た男たちとは限らない。 著者は民主的に選ばれた軍人でない(シビリアン)政治家が好戦的にふるまい、戦争を始めた4つの事例を研究し、その傾向を明らかにしています。 なかでも、中心になるのはイラク戦争で、それを補足するようにイギリス...

戦争の火ぶたをきるのは、軍事国家の独裁者や、軍服を着た男たちとは限らない。 著者は民主的に選ばれた軍人でない(シビリアン)政治家が好戦的にふるまい、戦争を始めた4つの事例を研究し、その傾向を明らかにしています。 なかでも、中心になるのはイラク戦争で、それを補足するようにイギリスのクリミア戦争、イスラエルの第1次第2次レバノン戦争、イギリスのフォークランド戦争が扱われています。 ・政治家、民意、メディアという民主国家に必須な道具立てが、さして必要性のない戦争を推進するために一致団結してしまうクリミア戦争。 ・戦争の絶えない国家ゆえに、軍首脳ももてあますほどに好戦的な人物が政府首脳として選ばれて強引な侵攻が行われた第1次第2次レバノン戦争 ・それでは女性で軍産複合体と縁のない中産階級出身の首相ならどうかというと、それはそれで閣僚の反対を押し切り鉄の信念で攻撃しかない、と決意してしまうフォークランド戦争 どの戦争も、攻撃が拙速に過ぎ、緒戦では優秀な兵器の力で侵攻に成功するものの、大詰めの段階で地上部隊に悲惨な被害が出ています。 レバノン戦争で、開戦時は戦争を支持したイスラエル国民が、やがて反戦運動を支持しだす経緯は興味深い。国民皆兵の軍事国家イスラエルでもこういう動きは起こり得るのですね。 サッチャー政権が、フォークランド諸島がアルゼンチンに占領されるまでは、海外領土維持やフォークランド諸島の領有権維持に強い意志を持っていなかったというのも興味深かった。 そして、最も多くのページ数を割いて解説しているイラク戦争でもまた、あいまいな根拠、強引な政治主導で戦争が開始されます。 民衆がそれを支持してしまうのも同じ。 イラク戦争の開戦計画は、ネオコン政治家・政治任用スタッフによって軍の首脳に情報を明かさずに立案されます。 やがて、この計画を知らされた米軍の高官たちは、豊富な経験を活かし、治安維持面で貧弱な計画だと喝破します。 さらに、情報を小出しにマスコミにリークしたり、退役将軍を使って反対を画策し世論に訴えようとします。正義、あるいは命を守るために。 この命令だからといって自分の良心を見失わない軍人たちの勇気はとても興味深いものですが、残念ながら功を奏せずイラク戦争は開戦。 戦前の警告通り戦争後の治安確保に失敗、兵士と民衆に多大な被害を発生させます。 このように、シビリアンの政治家は戦争を決断する。 その理由は、何なのか。 有権者が、政治家が行う政治的決断のコストに無関心であることが理由なのではないかと著者は問いかけます。 これは、戦争だけでなくあらゆる政策においていえる事なのかもしれません。

Posted by ブクログ

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