空の拳 挿画日記

池田進吾【著】

• 販売会社／発売会社: 日本経済新聞出版社
• 発売年月日: 2012/10/12
• JAN: 9784532168483

商品レビュー

2013/11/16

おすすめ度：90点

1枚1枚の挿絵を観ることで、小説「空の拳」の世界を再び追体験をすることができた。
ボクサーやリング、ボクシングの試合の絵は、躍動感のある、きりつめた緊張感と迫力が、連載の回を重ねる毎に増している。
居酒屋の一品料理やテーブルに置かれた、普通は何も気にも留めていない何気ない静物の絵は、この時代を象徴していてなんとも言えない味がある。仲間と飲む居酒屋の風景と雰囲気がとても上手く表現されている。
小説自身も素晴らしかったことはもちろんであるが、挿絵がさらにこの小説に深い味わいを加えている。

2012/11/05

連載時だけでなく、一冊の本にしたときも一緒に合わせればよかったのに。合わせることをしなくてもほんの少し片隅にでもいいから挿絵画を載せて欲しかったな。そしたらもっとどちらの本も楽しく読めた気がする。

池田進吾さんの絵、大好きです。わたしにとってテンションの上がる装幀家のひとり。最後からふたつめの拳が好き。あと食べ物の絵はどれも美味しそうでした。

小説読んだらこちらも手にとってみては。